ダバオ留学を決める前に知っておきたい4つの魅力と3つのデメリットを解説
ダバオはフィリピンの中で2番目に大きいミンダナオ島の南東部にあります。マニラ、セブに次ぐ「フィリピン第3の都市」で、市の面積は2,400K㎡もあり、世界最大の市と言われています。
人口も多く、特に昼間の人口は200万人を超えるほどで、商業が盛んです。経済都市ダバオは留学先としても人気があります。
このページではダバオ留学の魅力やメリット・デメリット、費用などを徹底解説します。
ダバオが留学生に人気の理由
フィリピン留学の中でも、特にダバオは人気があります。その理由とは?
詳しく見ていきましょう。
ダバオの基本情報
まずダバオについての基本情報を確認しておきましょう。
- ミンダナオ島の南部に位置し、マニラ、セブに次ぐ第3の都市
- 面積は2,400K㎡で市としては世界最大(神奈川県とほぼ同じ広さ)
- 雨季と乾季がなく年間の気温がほぼ一定で過ごしやすい
- 台風の影響が少ない
- 以前は日本人が多く住み日本人街があったため、今でも日本食レストランが多い
雨季と乾季がなく、気温が一定で過ごしやすい
フィリピンは熱帯性気候で雨季と乾季がありますが、ダバオには雨季と乾季がなく、降雨量や気温、湿度などは年間を通してほぼ一定です。
年間の平均気温は27℃で高めですが、季節による変化が少ないため過ごしやすいのが特徴です。
台風の影響が少ない
フィリピンは台風の通り道で、各地に被害をもたらします。しかし、ダバオは台風が発生する進路より南側に位置するため、台風の被害が少ないと言われています。
留学する人にとって台風で飛行機が欠航になるという心配が少ないという点も安心できる要素だと言えます。
ダバオが留学先として人気が高い理由
ダバオはセブに近いのですが、物価はセブより安いというメリットがあります。適度に都会で、しかも過ごしやすいという点で留学生に人気が高いのでしょう。
ダバオ留学4つの魅力と3つのデメリット
次にダバオ留学の魅力を掘り下げてみてみましょう。
- 物価が安い
- 安全な街づくりに取り組んでいる
- 教育熱心な街で語学学校の講師は質が高いと評判
- 幅広いアクティビティが楽しめて休日も満喫できる
物価が安い
ダバオはマニラ、セブに次ぐフィリピン第3の都市ですが、物価はマニラやセブよりもかなり安くなっています。
外食は1食500円以下で食べられるなど、リーズナブル!日本食が食べられる店も多いのもダバオの魅力のひとつです。
安全な街づくりに取り組んでいる
ダバオはドゥテルテ大統領(2016年に就任)がかつて市長を務めていました。そのときに安全な街にしようと、次のような条例や法律を作りました。
- 公共施設や店内、道路などでの喫煙禁止。喫煙所のみで可能。コンビニでの販売も禁止
- 爆竹の禁止
- 市内の主要道路では30km~60kmの速度規制があり、取り締まりも厳しい
- タクシードライバーの過剰請求(ぼったくり)の禁止
- アメリカ並みの救急サービス
- 青少年の夜間外出禁止
- 深夜1時から朝8時までは酒類の販売を禁止
中には日本よりも厳しいものがありますが、こういった取り組みによってダバオでの犯罪はかなり減少したと言われています。
教育熱心な街で語学学校の講師は質が高いと評判
ダバオの識字率は98%で、フィリピン平均の93.9%よりかなり高くなっています。初等教育の無償化、小学校から大学まで学校の数が多いなどがその理由として考えられます。
ただ、留学生向けの語学学校の数は少ないのですが、その分講師の質が高いため、内容の濃いレッスンが受けられます。
幅広いアクティビティが楽しめて休日も満喫できる
ダバオはさまざまな観光名所があり、世界中から多くの観光客がやって来ます。
公園やプール、レストラン、バーがある「ジャックスリッジ(Jack’s Ridge)」、フィリピンでもっとも高いアポ山、大型ショッピングモール、フィリピンの少数民族の暮らしを表現した彫刻が見られる「ピープルズ・パーク」、そしてダバオの対岸にあるサマール島など、見どころが多いので休日も満喫できるのがダバオ留学の魅力のひとつだと言えます。
ダバオ留学の3つのデメリット
一方、ダバオ留学のデメリットも知っておきましょう。
治安の悪化に注意
2016年9月、ダバオ市内で爆発事件が発生しました。イスラム過激派組織に関係するグループによる犯行ですが、現在は活動は収まっています。
ただ、外務省の「海外安全ホームページ」によると、ダバオ市の周辺地域(ダバオ市は除く)はレベル2(不要不急の渡航は止めてください)となっています。
ミンダナオ島全体がやや危険な地域とみなされているため、渡航前にはしっかり情報収集することが重要です。
ダバオ市のルールが厳しい
上でも書いたようにダバオ市は酒類の販売時間の規制や喫煙禁止などさまざまな規制やルールがあります。
中には日本よりも厳しいものがあるので注意しましょう。
語学学校の数が少ない
ダバオ市内には留学生向けの語学学校はそれほど多くありません。そのため、入ってみたら日本人生徒が多く、つい日本語で話してしまうということがあります。
一方、学校が少ない分、選りすぐりの講師が採用されているので講師の質が高いというメリットもあります。
ダバオ留学の費用をチェック
ダバオ留学の費用は総額でどれくらいかかるのでしょうか。次の項目を調べてみました。
- 渡航に関する費用
- 滞在費
- 生活費
- 学費
- その他諸費用
ダバオ学の渡航に関する費用
渡航や入国に関して、次のような費用がかかります。
内訳 | 費用 |
---|---|
航空券 | 東京→ダバオ(マニラ経由) (片道)2万円~4万円 |
海外旅行保険 | 留学生賠償責任補償付き(3ヶ月)約35,000円~38,000円 |
ビザの申請費用(30日以上留学の場合) | 31日~59日までの場合、約3,400ペソ(6,800円) 60日~89日の場合、約8,200ペソ(16,400円) |
(1ペソ=2円で計算しています。為替相場の変動で日本円の金額が変わる可能性があります。)
ダバオまでは乗り継ぎ便を利用
日本からダバオまでの直行便は出ていません。そのため、マニラで乗り換えます。その分、時間がかかるので事前に所要時間などを調べておきましょう。
海外旅行保険は必ず加入
ダバオがあるミンダナオ島でのテロ活動は収束していますが、危険性がないとは言い切れません。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。海外旅行保険は現地での事故や災害のほか、病気にも対応しています。また、ホテルや店のモノを壊した際の損害賠償にもお金が出るので安心です。
フィリピン留学のビザ
フィリピン留学は30日までなら観光ビザで入国できます。
しかし、それ以上になるとビザが必要になります。また、語学留学目的の場合は日数が短くても「特別就学許可証」(SSP(Special Study Permit」が必要です。
さらに、滞在が60日以上になる場合は外国人登録証の「ACR I-CARD(Alien Certificate of Registration Identity CARD)」も必要です。
手続きは学校でやってくれますが、料金は学校によって異なります。学校選びの際にチェックしておきましょう。
ダバオ留学の滞在費+学費
フィリピンの語学学校の多くは学生寮を設けています。ダバオも同様で、「学費+学生寮費(滞在費)+食費」の総額を提示しています。
ダバオで有名な2校を例にご紹介します。
E&G International Language Centerの場合
E&Gはダバオで唯一のTOEIC公式試験センターになっています。講師の採用基準が厳しく、質の高い授業が受けられると評判です。
英語+ゴルフのコースやインターンシップができるコースなど多彩なコースがあるのも魅力です。
Comprehensive ESLコース(マンツーマン4コマ+グループ4コマ+任意自習2コマ)の部屋タイプ別の料金は下記の通りです。
(1ドル=110円で計算しています。)
部屋のタイプ | 1週間の金額 | 4週間の金額 |
---|---|---|
1人部屋 | 510ドル(56,100円) | 1,450ドル(159,500円) |
2人部屋 | 440ドル(48,400円) | 1,240ドル(136,400円) |
3人部屋 | 400ドル(44,000円) | 1,150ドル(126,500円) |
(上記以外のコースや期間、オプションもあります。また料金は変更になる可能性があります。)
EDA (English Drs Academy)の場合
EDAは生徒の語学力に応じたレッスンを行っています。小規模な学校で、マンツーマンレッスンとグループレッスンを実施しています。
現在はキャンパスがショッピングモールの近くに移転しています。その結果、生活の利便性もUPしています。
ESLコースA(マンツーマン6時間+1:4グループ2時間+選択授業1時間)の学費と滞在費、食事込みの料金は下記の通りです。
(1ドル=110円で計算しています。)
部屋のタイプ | 1週間の金額 | 4週間の金額 |
---|---|---|
1人部屋 | 675ドル(74,250円) | 1,600ドル(176,000円) |
2人部屋 | 637.5ドル(70,125円) | 1,450ドル(159,500円) |
(上記以外のコースや期間もあります。また料金は変更になる可能性があります。)
ダバオ留学で必要な生活費
上の表でもわかる通り、学費には滞在費と食費が含まれています。
ただ、市内にはカフェやレストラン、ショッピングモールなどがあるので休日や夜間の外出でお金を使うことがあります。物価は安いのですが、お小遣いは準備しておくといいでしょう。
またアクティビティも豊富です。せっかくの機会なので、少し足を延ばして楽しみたいものです。
事前に行きたいところと金額を調べて予算を立ててみましょう。
ダバオ留学の総額は1ヶ月で約20万円
ここまでの費用を計算すると、学費+滞在費+食費で4週間で16~17万円前後、生活費が3万円として、1ヶ月の合計金額は約20万円となります。
ダバオ留学におすすめのエージェント
語学学校が少ないダバオでは、いい留学エージェントに相談して自分に合う学校を探すのが早道です。
おすすめのエージェントをご紹介します。
フィリピン留学センター
フィリピン留学センターはフィリピンをはじめ世界各地の留学をサポートしているエージェントです。
2ヶ国語留学の相談もできます。また、次のようなメリットがあります。
- 渡航前の英会話レッスンが受け放題
- 学校申し込みや各種手続きが無料
- 金融機関からの借入がない健全経営で安心
- 海外旅行保険や航空券の手配も可能
- 留学後のキャリアサポートを実施
- 旅行業第1種登録事業者でツアーの相談も可能
- 各種割引制度あり
このようにお得なだけでなく、安心して利用できるエージェントです。
留学JP
留学JPは日本とセブ島にオフィスがある留学エージェントです。そのため対応が早いと評判です。
また、スタッフはフィリピンと欧米の2ヶ国語留学を経験している人が多いので、留学のノウハウがあり、2ヶ国語留学を視野に入れている人にとって心強い存在です。
留学の目的、学校選び、留学後の進路など幅広く相談できますよ。
ダバオ留学 まとめ
ダバオはミンダナオ島南部にある街で、マニラ、セブに次ぐ「フィリピン第3の都市」と呼ばれています。
安全な都市づくりに取り組み、さまざまな条例や規則があります。日本よりも厳しい面があるため、最初は戸惑うかも知れません。
また、すでに収束したとは言え、過去にはテロによる爆発事件が起こっています。渡航に際しては最新情報を把握しておきましょう。
ダバオは留学生向けの語学学校が少ないため、学校選びや現地情報を知るには留学エージェントを利用するのがおすすめです。