フィリピン留学 2024/12/26

クラーク経済特区に留学って何?メリットとデメリット、費用を徹底解説!

クラーク経済特区に留学って何?メリットとデメリット、費用を徹底解説!
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クラークはマニラから北西に約90㎞に位置するエリアで、正確には「クラーク経済特別区」と言います。

パンパンガ州にあり、かつてはアメリカ軍の空軍基地がありました。1991年にアメリカ軍が撤退、1993年に経済特別区に指定されました。

近年、留学先として人気が高まっているクラーク。今回はそのクラーク留学の魅力や費用、デメリットなどを詳しくご説明します。

クラークが留学生に人気の理由

クラークは日本人だけでなく、世界の各地から留学先として人気が高まっています。その理由を探っていきましょう。

クラークの基本情報

まずはクラークの基本情報を確認しておきましょう。

  • フィリピン・ルソン島のパンパンガ州にある「経済特別区」 
  • 区内には空港やホテル、免税店、カジノ、国際会議場などがある 
  • 熱帯性気候で雨季(6月~11月)と乾季(12月~5月)がある  
  • 雨季はスコールのような急な雨が降るが日本の梅雨のような長雨ではない    
  • 年間平均気温は17~30℃ 
  • クラーク国際空港にはアジア各国から飛行機が就航している   
  • 区全体のセキュリティが高い    

クラーク経済特別区とは

クラーク特別区は政府が管理している区域です。1919年にアメリカ軍がクラーク飛行場を建設し利用していましたが、第二次世界大戦時には日本軍が占領し、神風特攻隊がここから飛び立ったこともあります。終戦と同時にアメリカ軍が再び占領し、空軍基地を置いていました。

しかし、1991年に発生したピナトゥボ火山の噴火でアメリカ軍が撤退し、1993年に経済特別区に指定されました。

そのなごりがあるため、市内には英語表記が多く、値札にもドルの表記が見られます。

クラークが留学先として人気が高い理由

クラークはアメリカ軍基地があったところです。そのため、現在でもセキュリティは厳しく、特別区内に入るにはゲートでチェックされます。タクシーすら入れないほど!
フィリピンのあちこちで見かけるストリートチルドレンもここでは見かけません。

とても治安がよく安心できる地域であることが、留学先として人気がある理由だと言えるでしょう。

アジア各地からのアクセスがいい

クラーク国際空港には中国(上海浦東国際空港)、韓国(仁川国際空港、金海国際空港)、台湾桃園国際空港、香港国際空港などアジア各国から直行便が就航しています。

日本からも関西国際空港と成田国際空港(2019年8月~)からクラークへの直行便が就航しています。

このようなアクセスの良さも留学先に選ばれる理由になっていると考えられます。

クラーク留学5つの魅力と2つのデメリット

クラーク留学には、次のような魅力があります。

  1. 治安が良くて安心   
  2. 語学学校には欧米人講師が多く、ネイティブ英語に触れられる 
  3. マニラまでは車で約2時間 
  4. 休日にはクラーク周辺の観光が楽しめる
  5. 市街地は便利で英語が通じやすい  

治安が良くて安心   

上でも書いた通り、クラークは政府が管理している区域です。そのため、セキュリティがしっかりしていて治安がいいのが大きな魅力です。

今でもアメリカ人が多く住んでいます。また、高級ホテルやカジノなどもあり、街全体が高級感にあふれています。フィリピンの中でもセレブな土地であるという点もクラーク留学の魅力のひとつです。

シニア層の留学にも人気

クラークは治安がいい上に高級感があり、欧米人が多いということから日本人のシニア層の留学先としても人気があります。

語学学校の中にはゴルフ場があり、ゴルフレッスンが受けられるところもあります。

経済特別区を出るときは要注意

クラーク経済特別区の中は治安がいいのですが、一歩外に出ると他のフィリピン各地と変わりません。

スリや置き引きなどに遭う可能性があります。くれぐれも油断しないように気をつけましょう。

語学学校には欧米人講師が多く、ネイティブ英語に触れられる

フィリピン各地の語学学校講師は現地のフィリピン人が務めていることが多いのですが、クラークは欧米人講師がたくさん在籍しています。

また、街の中は英語表記が多く、店頭の値札もドルで表示されているところが多いのが特徴です。日常生活の中でもネイティブな英語に触れられるのがクラーク留学の魅力です。

マニラまでは車で約2時間 

クラーク経済特別区から首都のマニラまでは車で2時間ほどで行ける距離です。やはりマリアは観光地としても商業の面でもフィリピンの中心地なので、留学期間中に出かけてみたいところです。

車で2時間ならそれほど遠くはないので、ぜひ行ってみましょう。

休日にはクラーク周辺の観光が楽しめる

クラーク国際空港からセブ島(セブ空港)までは飛行機で1時間15分ほど(航空券は往復で3,000円前後)、美しいビーチで有名なボラカイ島には1時間ほどで行けます。

留学地は治安が良くて安心なクラークを選んで、休日は周辺の観光名所を訪問してみましょう。

また、アメリカ軍がクラーク撤退を決めた原因になったというピナトゥボ火山噴火ですが、現在では火山活動は収まり、観光名所になっています。

ピナトゥボ火山は勾配がゆるいので、登山経験が少ない人や体力に自信がない人でも楽しめます。雨が降らない乾季にトレッキングに挑戦してみるといいでしょう。

市街地は便利で英語が通じやすい

クラーク経済特別区は大型のショッピングモールやカフェ、レストランなどがあり、どれも洗練されています。

しかも英語が通じやすいので、フィリピンの生活に不安を感じる人でも心配はありません。留学中の暮らしが便利だという点も、クラーク留学の大きな魅力ですね。

クラーク留学の2つのデメリット

一方、クラーク留学のデメリットも知っておきましょう。

物価がやや高い

フィリピンは日本と比べると物価がかなり安い国ですが、クラークはフィリピンの水準と比較すると物価がやや高めです。

特に海外からの輸入品や日本食レストラン、スターバックスなど外資系の飲食店は軒並み価格が高くて驚くかも知れません。

外食をする際には安い店を探す、安い食材で自炊するなどの工夫が必要です。なお、語学学校の学生寮は食費込みの料金になっています。休日も食事が出るかどうか、出ない場合はどうするかを考えておきましょう。

紫外線と急な雨に注意

クラークは紫外線が強い地域です。乾季は紫外線対策を忘れないようにしましょう。一方、雨季は急な雨が降りやすくなります。降っている時間は短くても、短時間に多くの雨が降るので注意が必要です。

建物の中は冷房が効き過ぎていることもあり、服装などでしっかり体調管理をすることが大切です。

クラーク留学の費用はどれくらい?

フィリピンの中では物価がやや高めというクラークですが、留学にかかる費用はどれくらいでしょうか。

次の項目について調べてみました。

  • 渡航に関する費用  
  • 滞在費+学費 
  • 生活費  
  • その他諸費用 

クラーク留学の渡航に関する費用

まず渡航や入国に関して、次のような費用がかかります。

内訳 費用
航空券 東京→クラーク (片道)2万円前後 
海外旅行保険 留学生賠償責任補償付き(3ヶ月)約35,000円~38,000円
ビザの申請費用(30日以上留学の場合) 31日~59日までの場合、約3,400ペソ(6,800円)
60日~89日の場合、約8,200ペソ(16,400円)

(1ペソ=2円で計算しています。為替相場の変動で日本円の金額が変わる可能性があります。)

直行便の利用で時短 

大阪(関西国際空港)からクラークまでは直行便が出ています。東京(成田)からも2019年8月に直行便が就航されるので、時短のためにも直行便を利用するのがおすすめです。

レジャーでのケガや現地での病気に備えて保険は必要

クラーク経済特別区の中は安全ですが、区外に出るとフィリピンの他地域同様に治安が良くないところがあります。

また、気候が日本とは異なるため体調不良による病気やレジャーでの事故やケガなども心配です。

そういった場面に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。留学期間が長くなる場合は留学生向けの損賠賠償に対応しているものがおすすめです。

フィリピン留学のビザ

フィリピンへの入国は、滞在期間が30日まではビザ不要ですが、それ以上になるとビザが必要になります。また、滞在が60日以上になる場合は外国人登録証の「ACR I-CARD(Alien Certificate of Registration Identity CARD)」も必要です。

一方、期間に関わらず語学留学目的の場合は「特別就学許可証」(SSP(Special Study Permit」が必要です。

これらの手続きは学校でやってくれますが、料金は学校によって異なります。学費を調べる際にチェックしておきましょう。

クラーク留学の滞在費+学費

フィリピンの語学学校は、多くのところが学費と滞在費(食費込み)で料金設定をしています。そのため、ここでも滞在費と学費の合計金額をご紹介します。

CIP (Clark Institute of the Philippines)の場合

CIP (Clark Institute of the Philippines)はクラーク経済特別区から少し出たところにありますが、高級住宅街に近く、住民以外は人通りがないような安心できる地域にあります。

欧米人のネイティブ講師が多数在籍している人気の学校です。

学生のレベルに合わせたさまざまなコースが設けられています。学生寮は1人部屋から3人部屋までいくつかのタイプが用意されています。

同校の学費+滞在費(食費込み)は次の通りです。

ESL Native Premiumコース(ネイティブ1:1 レッスン4時間+ネイティブ小グループ1時間+フィリピン人小グループ1時間+無料オプション2時間)の場合です。

部屋のタイプ 1週間の金額 4週間の金額
1人部屋 84,000円 24万円
2人部屋(Aタイプ) 77,000円 22万円
3人部屋(Aタイプ) 73,500円 21万円

(1ドル=100円で計算しています。為替像場の変動で実際の金額は変わってきます。)
上記以外のコースや期間、オプションもあります。また料金は変更になる可能性があります。

Global Standardの場合

Global Standardはクラーク経済特別区の中にある学校で、学内での日本人比率が低いため、本気で英語を学びたい人におすすめです。

母国語禁止のセミスパルタ式カリキュラムが特徴です。勉強は厳しく感じるかも知れませんが、多国籍の人と交流が持てる、キャンパス内のプールやゴルフ場で楽しめるなどのメリットがあります。

また、クラーク特区内にあるため、安全性が高い点が魅力です。

学費と滞在費(食費)込みの金額は下記の通りです。
Global Standardコースの例ですが、これ以外のコースもあります。

部屋 1週間の費用 4週間の費用
1人部屋 101,000円 186,000円
2人部屋 87,500円 161,000円
3人部屋 83,500円 151,000円
4人部屋 78,500円 146,000円

(1ドル=100円で計算しています。為替像場の変動で実際の金額は変わってきます。)
上記以外のコースや期間もあります。また料金は変更になる可能性があります。

クラーク留学で必要な生活費

学費の中に滞在費と食費が含まれています。ただ、教科書代や光熱費は別料金として請求されます。これは事前に調べておきまよう。

現地での生活は休日の食費やレジャー代、交通費などです。特別区内で外食をする場合は、日本と変わらないほどの金額がしますので、あらかじめ予算を考えておきましょう。

クラーク留学の総額は1ヶ月で約24万円

ここまでの費用を計算すると、学費+滞在費+食費で4週間に20万円前後、生活費が4万円として、1ヶ月の合計金額は約24万円前後となります。

フィリピンの他の地域と比べるとやはり高くなってしまいますが、治安がいいという安心感があります。

またネイティブ講師のレッスンが受けられるといったメリットもあります。

クラーク留学におすすめのエージェント

クラーク自体は安心して暮らせる場所ですが、やはり学校選びでは迷ってしまいます。そこで留学エージェントを利用してみましょう。

いくつかおすすめのエージェントをご紹介します。

フィリピン留学FUJIYAMA International

FUJIYAMA Internationalはフィリピン留学全般をはじめ、ニュージーランドやオーストラリアの留学サポートも行っています。

一部は有料になりますが、下記のようなサービスを行っています。

  • 留学前のカウンセリング  
  • 入学 願書作成・入学申し込み手続き  
  • 現地滞在施設申し込み(学生寮以外を利用する場合)  
  • 留学費用の送金手続き  
  • 現地サポート  
  • 留学後のキャリアカウンセリング  

クラークだけでなくフィリピンの情報が豊富で現地事情に詳しいという点で、とても頼れる存在です。

School With   

School Withはフィリピン、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど世界各地での留学をサポートしているエージェントです。

スタッフ全員が留学経験者なので、渡航前や現地での生活の苦労などをわかってくれます。気軽に相談できるのが強みです。

カウンセリングは電話だけでなくLINEやSkype、メール、説明会などで可能です。地方にお住まいの人でも相談できるのがうれしいですね。

また、学校が倒産した場合の保証があるので安心です。

クラーク留学 まとめ

クラークはマニラから車で約2時間のところにあります。政府が管理している経済特別区で、特区内に入るには厳しいチェックがあり、セキュリティがしっかりしているという点でとても安心感があります。

また、アメリカ人が多く暮らしていて、語学学校の講師もネイティブスピーカーが多数在籍している点が魅力です。市内にも英語があふれているので、語学留学にはおススメの地域です。

ただ、物価が高いのが難点です。語学学校の学費もやや高めですが、それだけの価値があるので他の部分で節約して実りある留学にしていきましょう。

不安な点があれば留学エージェントに相談すると安心です。

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