英会話学習 2021/5/28

【TOEFLスピーキング対策】28点を取った勉強法や例題を紹介

【TOEFLスピーキング対策】28点を取った勉強法や例題を紹介
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TOEFLのスピーキングで28点を取るための勉強法にはコツがあります。

一般的にTOEFLで合格するのはハードルが高いとされていますが、スピーキング対策のコツを掴んでおけば、そこまで難しくないのです。

日本人は英語のスピーキングが苦手と言われていますし、実際に苦手意識を持っている方も多いかもしれません。

しかし、スピーキングに特化した対策を行なえば確実にスコアアップができるので、私が実際に実践した勉強法や例題をご紹介していきます。

TOEFLで28点を取れるスピーキング力とは

TOEFLスピーキング対策を行なう前に必ず確認しておくべきなのは、自分のスピーキング力です。

今の自分のスピーキングレベルをしっかり理解しておかないと、テストに向けて何を強化すればいいのか、どこが弱点となっているのかが分かりません。

そのためにチェックしておく必要があるのが採点基準です。TOEFLのスピーキングでは、Independent SpeakingとIntegrated Speakingの2パートに分れていて、それぞれに採点基準が異なります。

Independent Speakingの採点基準

  • General Description・・・質問に対し主張・理由・具体例が適切に解答できているか
  • Delivery・・・正しい発音とイントネーションで話せているか
  • Language Use・・・英語表現や語彙を多様に使えているか
  • Topic Development・・・解答にズレがなく論理的にまとまっているか

Integrated Speakingの採点基準

  • General Description・・・質問に対し明確な解答できているか
  • Delivery ・・・正しい発音とイントネーションで解答できているか
  • Language Use・・・聞き取った英語と同じ意味で違う表現(リフレーズ)ができているか
  • Topic Development ・・・質問に対し適切な情報を解答できているか

これらの採点基準をチェックし、基準に沿ってどれぐらい答えられるのかを確認することで、どういったスピーキング対策をしていいかが絞り込めます。

28点を取るには、英語が話せるだけではなく、採点基準をクリアできるかどうかがポイントとなるので、しっかり自分の中に落とし込んでおくことが重要です。

TOEFLスピーキング対策に効果的な勉強法[mm1]

TOEFLスピーキング対策の勉強法はいろいろ紹介されているため、逆に何から手をつけていいのか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際にテストを受けてみると分かりますが、大切なのはテンプレートや語彙の暗記などのインプット、そしてアウトプットや英語変換などのアクティブアクションです。

インプットが重要、アウトプットが必須などどちらかに重点を置いた勉強法を勧める情報もありますが、どちらもバランスよく行なうことが28点を取るための効果的な勉強法となります。

英会話のテンプレート量を増やす

TOEFLのスピーキングテストで出される問題はある程度決まっているので、フレーズを覚えておくと、多様性のある説明ができるようになります。

そのためにはテンプレート量を増やすことがポイントです。テンプレートを一つ覚えておけば解答に生かせますが、内容がワンパターンになってしまいスコアも伸びません。

テンプレートをたくさん覚えてバリエーションを増やしておけば、ワンパターンになることもなく、言葉に詰まりそうな時にもうまくつなげることができます。

テンプレートは参考書などにたくさん収録されているので、1つでも多くのフレーズを覚えるようにしておきましょう。

語彙量を増やす

当たり前のことですが、語彙量を増やすのはスピーキングのスコアアップのために必須です。

語彙量が多ければ多いほど解答の幅が広がりますし、自分が主張したいことや説明したいことを的確に表現できます。

語彙量が少ないと、緊張して忘れてしまった場合、正しい言葉が使えなくなってしまいます。

基本的なことですが、たくさんの単語を覚えられるように学習のルーティンに組み込んでおいてください。

アウトプットする機会を積極的に増やす

スピーキング力アップに欠かせないのが、覚えた英語やフレーズ、自分で考えた英文をアウトプットすることです。

テストでは、リスニングだけではなく自分から英語を発話するので、実際に会話をするのがベストなトレーニング方法になります。

ただし、周りに英語が話せる人がいれば、出来るだけ毎日練習相手になってもらいましょう。

アウトプットはスピーキング対策の中でも特に重要なので、話せる人がいない場合はオンライン英会話などを使って英会話をする機会を積極的に作ってください。

何でも英語に言い換える習慣をつける

普段から何でも英語に言い換える習慣をつけておくと、とっさの時でも英語で考えられるようになるので、スピーキングテストのときにスムーズに解答しやすくなります。

日本語を英語に変換して言葉にする、という過程を踏んでいると、どうしても言葉が出てこなかったり、制限時間内に解答できるか不安になって焦ってしまったりします。

オンライン英会話を活用すると分かるのですが、先生と簡単な英会話をしているときでも、ふと言葉に詰まることがあります。

こういった状態を改善するには、日常生活の中で常に英語に言い換えるトレーニングがとてもおすすめです。

電車に乗っているときに目に入ったもの、ふとしたときに浮かんだ感情、テレビを観ているときの会話や風景、感想など何でも構いません。

この癖をつけておくと、大人になってからは難しいと言われる「英語脳」も育てられるので、スピーキングにおおいに役立ちます。

TOEFLのスピーキング対策におすすめの本

TOEFLのスピーキングで出題されるものは、ある程度傾向があり、過去の問題を元に作られた参考書もたくさんあります。

参考書を活用すれば、試験対策のポイントも重点的に勉強できますし、テンプレート量も増やせます。

今はデジタル教材を活用する方も多いかもしれませんが、本を読んでノートに書いたり、声に出して解答したりするのも、スコアアップにとても効果があったのでおすすめの本をご紹介します。

TOEFL iBTテスト必修フレーズ100

この参考書は、TOEFLの出題傾向を分析し、その中でも重要なフレーズ100を厳選しているので、テスト対策で必須のフレーズをしっかり覚えることができるのはもちろん、実際にスピーキングで生かせます。

ここに載っているフレーズは、どれもスピーキングテストで使いやすい表現ばかりなので、テンプレート量を増やすのにとても適しています。

サイズが小さいので持ち歩きやすく、単語帳のように使えるのもおすすめの理由です。

TOEFLテストスピーキング問題110改訂版

スピーキングテストの実践対策として活用したのが、TOEFLテストスピーキング問題110改訂版です。

スピーキングセクションの基礎が整ったら、とにかくがむしゃらに実践問題を解いていくことで、テストの要領を掴めます。

解答例には悪い例も記載されていますから、加点されるにはどういった解答にすればいいのか、ポイントもしっかり学べるのでスコアアップにも効果を発揮してくれます。

TOEFL TEST対策iBTスピーキング

発行されたのは2009年ですが、それ以来TOEFLスピーキングのための教材として絶大な支持を得ています。

スピーキングテストで高得点を取るためのコツや対策方法、実践に基づいた練習問題など無いようも盛りだくさんですし、なんと言っても内容すべてがTOEFLのスピーキングのスコアアップにつながるように構成されているので、勉強法に迷っている方にもおすすめの一冊です。

TOEFL iBT TEST スピーキングのエッセンス

TOEFL iBT TEST スピーキングのエッセンスは、タスクで正確な解答ができるようになるためのアイデアや情報、図がまとめられた「論理マップ」で構成されています。

「論理マップ」を使うことで、タスクで必要な主張や理由、具体例、説明などの要素を正確につなげられるようになるので、高得点が取りやすくなります。

また、良い解答例と悪い解答例の両方が掲載されているので、自分の解答がどちらよりか確認することで、不十分な部分の勉強を強化できます。

これは、解答の仕方が分からない、構成がうまくできないという初心者の方にもおすすめできる一冊です。

TOEFLスピーキング対策に役立つテンプレートをご紹介

TOEFLのスピーキングでは、Independent Speakingセクションから1問、Integrated Speakingセクションから3問の出題に答えなくてはいけません。

それぞれのセクションで解答するときに活用できる、便利な表現がテンプレートです。

テンプレートは、各問題のタスクによって変わるので、それぞれのタスクごとに覚えておくと、言葉に詰まって黙ってしまうことを防げます。ここでは、私が実際に活用したテンプレートの一例をご紹介します。

タスク1のテンプレート

最初に出題されるIndependent Speakingでは、主張する部分を明確にすることが重要です。

答え方として、まずは賛成なのか反対なのかを表わしておくと、どっちの主張をするのかがはっきりするので、聞いている側が理解しやすくなります。

【タスク1のテンプレート例】

・導入部分のテンプレート
  • I agree/disagree with the idea that+主張
  • I think it is a great idea to+主張
  • In my opinion, I believe+主張

導入部分で主張内容を明確にしたら、次は理由に繋げていきます。

・理由部分のテンプレート
  • I feel this way for + 理由の数or several + reasons.
    First+1つ目の理由.For example,+具体例.
  • There’re+理由の数+reasons to support my idea.
    First+1つ目の理由.For example,+具体例.
    Second/Furthermore+2つ目の理由.+具体例

理由部分では、理由を裏付ける具体例の内容にフォーカスすることが重要なので、テンプレートはシンプルなものにするのがベストです。
しっかり、理由と具体例を説明したら、最後は結論でまとめます。

・結論部分のテンプレート
  • So that’s why+主張
  • Therefore+主張

結論でも主張が引き立つようにテンプレートはシンプルに、導入よりも具体的かつ分かりやすく主張をまとめましょう。

タスク2のテンプレート

Integrated Speakingセクションの最初の問題は、キャンパス内で行なわれる対話、もしくは生徒からの手紙のトピックに対し、1分間話をするタスクになります。

このタスクでは、トピック内容に賛成か反対かでテンプレートが異なるので、それぞれのパターンでご紹介します。

答え方の基本的な流れは主張+理由という形なので、タスク2に対する全体的なテンプレートで覚えておくといいでしょう。

【賛成の場合のテンプレート】

  • The man/girl agrees with the announcement/article/letter,which is about
    導入部分で賛成の意思を表わす
  • There are+理由の数 reasons why the man/girl supports /opposes+要点
    理由に繋げていく
  • One reason is that…理由
    Another reason is that…理由
    First of all, the man/woman thinks that+1つ目の理由
    Secondly, he/she mentioned that+2つ目の理由

【反対の場合のテンプレート】

  • The man/girl disagrees with the announcement/article/letter,which is about…
    導入部分で反対の意思を表わす
  • There are+理由の数 reasons why the man/girl supports /opposes+要点
    理由に繋げていく
  • One reason is that…理由
    Another reason is that…理由
    First of all, the man/woman thinks that+1つ目の理由
    Secondly, he/she mentioned that+2つ目の理由

どちらのテンプレートも、導入部分の賛成・反対の主張が違うだけなので、比較的簡単に覚えられます。
タスク2では対話や手紙の内容に答えがあるので、要点をメモに取って、それを元に理由を説明することを念頭に置いておきましょう。

タスク3のテンプレート

Integrated Speakingセクション2つめの問題は、アカデミックな単語のコンセプトについて説明していくタスクになります。
そのため、主張ではなく内容を共有してからコンセプト説明、具体例という流れが決まっているので、全体の流れに沿ったテンプレートをご紹介します。

  • The reading is about+用語or要点
    It states/illustrates that+詳しい説明
    From the reading passage,単語+is described as…
    導入部分でリーディング内容の前提を共有
  • The professor elaborates on this by providing+理由の数+example(s).
    The professor provides+理由の数+example(s) to illustrate this topic.
    本題へのつなぎ文を入れる
  • In the first example,….In the second example,….
    In summary/Therefore,….
    理由と具体例を挙げる

結論は理由と同じ展開で大丈夫なので、それよりも問題の中にあるコンセプトの説明や具体的な例をしっかりメモしておきましょう。

タスク3はどういった単語が出題されるのかを予測するのが難しいため、他のタスクよりも難易度も高くなりますから、語彙量を増やす勉強をしておくことも重要です。

タスク4のテンプレート

Integrated Speakingセクション最後の問題は、トピックから派生するサブトピックスに関する説明もしくは単語のコンセプトに関して例を挙げて説明するパターンとなっています。
どちらが出題されるか分からないので、両方のテンプレートを覚えておきましょう。

タスク4では導入は必要なく本題から入っていくので、ここでも全体の流れでテンプレートをご紹介します。

【サブトピックの説明のテンプレート】

  • The lecture is about…
    メイントピックについて述べる
  • The professor talks about two…
    教授が話したことをまとめる
  • The first…. The second….
    サブトピックの内容を説明
  • In summary/Therefore/Ultimately,…
    簡単にまとめる

【単語のコンセプト説明のテンプレート】

  • The lecture is about…
    単語についての説明
  • The professor uses two examples to demonstrate…
    単語の説明に入る前のつなぎ
  • In the first example,…. In the second example,….
    単語のコンセプト説明を2つ挙げる
  • In summary/Therefore/Ultimately,….
    単語の説明を簡単にまとめる

他のタスクと同じく、タスク4でもサブトピックやアカデミック単語を聞き取れるかが重要となりますが、テンプレートが分かっていればスムーズに解答できます。

TOEFLスピーキングで高得点を出すテクニック

TOEFLスピーキングで28点以上を出すというと、ネイティブのように流ちょうに話す、難しいワードを使うなどのイメージがあるかもしれません。

しかし、TOEFLスピーキングでは「コミュニケーションの実効性」と「与えられた課題を遂行する能力」が重視されているので、この基準を守ればハイスコアにぐっと近づけます。
そのために私が実践したテクニックをご紹介します。

つなぎ言葉をうまく取り入れる

沈黙があると、それだけで点数が下がってしまいます。

普通のテストであれば、答えを考えているときに黙ってしまっても問題ありませんが、TOEFLのスピーキングではいかにすらすらと答えられるかがスコアにつながります。
沈黙があるとフレーズがないと判断されてしまうので、つなぎ言葉をしっかり覚えておきましょう。

  • Well…これからしゃべることをアピール
  • You know…相手がすでに知っていることを話す時に使う
  • You see…相手が知らないことを話す時に使う
  • Anyway…何を言っているのか分からなくなった時に軌道修正として使う
  • Actually…意外なことを話す時「実は」という意味

他にも、「So…だから」「I mean…(意味を説明したいときに使う)」などたくさんのつなぎ言葉を覚えておくと、沈黙を防いでスコアアップを狙えます。

ミスをしないようゆっくり話すことを意識

TOEFLのスピーキングの解答では制限時間が設けられているため、つい焦ってしまいますが、そのせいで時間が余って話すことなくなってしまいます。

結論まで答えてしまった場合、新たなトピックを付け足すのも難しいですし、ミスをするリスクも高くなるので、ゆっくり話すことを意識しましょう。

ゆっくりであってもスムーズに解答できていれば減点されることはありません。逆に焦ってミスをしたり沈黙が多くなったりする方が減点されてしまうので、焦らずに丁寧に話すようにするのがベストです

テンプレートの丸暗記はしない

TOEFLのスピーキング対策用テンプレートを覚えることは高得点につながりますが、丸暗記をするのはやめましょう。

採点では、どれだけ問題を理解しているかも基準になりますから、テンプレートをそのまま使ってしまうと丸暗記した解答だと思われてしまいスコアにつながりません。

もちろん、テンプレートを覚えることは重要ですが、1つを徹底的に覚えても意味がないのです。

テンプレートは応用に生かすためのものですから、丸暗記ではなくたくさん覚えて、いろいろと組み合わせて解答できるようにしましょう。

聞き取りやすいように堂々と発話する

スピーキングに自信がなかったり、うまく聞き取れなかったりすると、つい解答も小声になってしまいます。

しかし、小声になると聞き取りづらくなり、さらに発音やイントネーションも正確に聞こえなかったりするかもしれません。

これでは、正確かつ流ちょうな英語を話していても伝わらないので、解答するときは堂々と話しましょう。

多少の間違えは減点にはなりませんし、しっかり自分の意見を伝えることはスピーキングの採点基準の一つですから、はっきりと解答することが高得点への第一歩といえます。

無理に難しいワードを使わない

難しいワードを使えば、それだけ英語を理解しているというイメージになるのでスコアアップにつながると思う方も多いでしょう。

もちろん、本当にワードを理解していて解答内容に合っていれば高得点になりますが、間違った場合は大きな減点になるので要注意です。

うろ覚えだったり問題にそぐわなかったりする可能性のあるワードよりも、よりたくさんのワードを使いこなせる方が高得点につながるので、語彙量を増やすようにしてください。

聞き取れた単語はメモに残す

TOEFLのスピーキングでは、リスニングの際にメモを取るのが基本です。

ただし、英文や理解した内容を残そうとすると、問題の方が進んでしまい追いつかなくなります。

そのため、途中から内容がまったく分からなくなってしまうということもあるので、聞き取れた単語をメモに残すようにしましょう。

単語であっても、順番通りにメモしていけば後からつなげて内容を理解することができます。

また、英語を訳そうとすることもメモの遅れにつながるので、とにかく聞き取った単語をどんどんメモしていくという癖をつけておくと今までよりもスコアアップできます。

適切なTOEFLスピーキング対策でハイスコアを目指しましょう

普通に生活をしている限り、英語を聞いたり話したりする機会はほとんどないので、TOEFLのスピーキング対策をする場合、自分から積極的にリスニングとスピーキングの機会を増やさなくてはいけません。

そのためにCDやアプリを活用するのも一つの手ですが、私は実践的な場を増やすためにDMM英会話を使いました。

DMM英会話にはTOEFL iBTスピーキングコースもあり、スピーキング力も強化できましたし、128ヵ国以上の講師のレッスンが受けられるのでリスニング力のアップにも役立ちました。

スピーキングは自己学習だけだと限界がありますが、オンライン英会話を取り入れれば確実に力を身につけられます。

難易度が高いと言われるTOEFLですが、適切なスピーキング対策をしていけばハイスコアを目指すことは可能なので、ぜひご紹介した勉強法やオンライン英会話を実践してみてください。

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