英語のインプットにおすすめの練習方法や教材、アプリを徹底紹介
インプットは、英語力を高めるために欠かせない学習方法の一つです。英語を話せるようになるのはアウトプットが重要と言われますが、英単語や文法、リーディングなど英語の知識が頭に入っていなければアウトプット練習はできません。
そしてインプットの効率は練習方法によって大きく変わります。
当記事ではそんな英語のインプットにおすすめの練習方法や教材、アプリを紹介していますので参考にして下さい。
英語のインプットの重要性
英語のインプットとは、英単語や英文法を覚えたりリーディングやリスニングで英語の情報を頭に入れたりする学習方法で、簡単にいうと学校の英語の授業で行なわれていることです。
ただ、日本の学習方法の関係もあり。基本的に学校で英語を学んだだけでは英会話はできるようにはなりません。
そのため、インプットよりもアウトプットの方が重要とも言われるのですが、もちろんインプットも英会話には必須のトレーニングです。英語のインプットが重要とされる理由は3つ挙げられます。
- インプットができていない言語はアウトプットができない
- うろ覚えの英語を正確に覚えられる
- 英文の予測ができるようになる
当然ですが、いくら上手に英語を発音できても知らない単語や文法をアウトプットすることはできません。
アウトプットは知識として習得している英語によってできるトレーニングなので、インプットなしのアウトプットはあり得ないのです。
また、インプットトレーニングをすれば、発音が曖昧な英単語や使い方を理解しきれていない英文法を正しく理解して使えるようになりますし、インプットしている英単語や文法が多ければ英文を聞いたときに次の言葉を予測することも可能になります。
このようにインプットはアウトプットトレーニングや英会話をするために必要不可欠です。英語学習として外せないトレーニングになのです。
英語のインプット方法の基本
英語のインプットは自己流で行なっている方も多いかもしれません。
アウトプットよりはやり方がシンプルですが、それでも基本の方法があります。
言語学習では勉強のやり方の基本ができていることが大切なので、正しい方法を行なっているか確認しておきましょう。
ネイティブの英語を聞く
インプットというと、とりあえず辞書や参考書に載っている英単語を書き連ねたり、自分で知りたい単語を調べて覚えたりするイメージがあるかもしれませんが、まずは発話を聞くことが始めるのが基本です。
英単語をたくさん覚えることも大事ですが、英会話で使われる単語を先に覚えた方がアウトプットに生かせます。
また、ネイティブの英語を聞けば正確な発音も覚えられるので、まずは英語教材のCDや英語アプリなどを利用して発話を聞きましょう。
聞き取れた単語を書く
ネイティブの英語を聞いたら、聞き取れた単語をどんどんノートに書いていきます。
最初は聞き取れる単語量が少ないかもしれませんが、耳が慣れていくほどに量も増えていくので繰り返し発話を聞いてください。
このトレーニングはリスニング力アップとともに、発音やイントネーションのインプットに役立ちます。
単語の意味と発音をチェック
ほとんどの単語が聞き取れるようになったら、次は意味と発音をチェックしましょう。
意味が分からないものは辞書で調べてください。調べる作業というのはただ英単語と意味を見て書き写す作業よりもインプット効果が高くなります。
英文を音読する
英文を音読するのはアウトプットトレーニングと同じですが、意味をしっかり理解してから声に出して読むことで単語や英文を効率よくインプットできます。
音読は繰り返し聞いた英文の発音の確認にもなるので、3回から5回ほど繰り返すのが効果的です。
学んだ英語を記憶する
意味を調べたり音読をしたりする時点である程度は英文を暗記できているかもしれませんが、インプットの総仕上げとして確実に記憶をしましょう。
音読をするときは正確な発音やイントネーションに意識が集中するため、何回も聞いている英文でも記憶できていないことの方が多いです。
そのため、最後は英文をまるごと覚えることに集中し、しっかり記憶をして英単語やフレーズのインプット量を増やしましょう。
英語のインプットにおすすめの練習方法
英語のインプットには、基本となるトレーニング以外にもさまざまな練習方法があります。
どんな練習方法でも知識として蓄えることは可能ですが、1日でも早く英会話が話せるようになるには、第二言語習得という観点から効率よくインプットをしていくことがポイントです。
ここではアウトプットに生かせる練習方法をご紹介するので、基本トレーニングと併せて実践してみてください。
参考書や問題集は徹底的に使い込む
インプット量を増やしたいと思うと、いろいろな参考書や問題集を使いたくなってしまいますが、インプットは広く浅くではなく狭く深く徹底的に覚えることが重要です。
あれもこれもと手を出しているとどれも中途半端な状態になってしまうため、完全に覚えきれていない単語やフレーズが出てきます。
これではせっかくの教材も無駄になってしまうので、参考書や問題集は書いてあることをすべて覚えてしまったというぐらい使い込むことが、英語上達のポイントです。
中学英語をマスターする
意外かもしれませんが、中学英語をマスターしていれば日常英会話は簡単に話せます。
中学で英語を勉強しても英語を話せるようにはならないといわれるのは、完全にマスターしていないこととアウトプットができていないことが原因です。
学校で習う英語は試験対策のために勉強するので、試験が終わって次のステップに進むと学んだことを忘れてしまいます。
中学英語は簡単なので軽視しがちですが、実は英会話に必要な単語やフレーズをしっかり網羅しています。
もちろん英語力を高めるにはさらにレベルアップした学習が必要ですが、基礎ができていなければ行き詰まったりつまずいたりするので、インプット練習で中学英語を取り入れて完璧にマスターしましょう。
洋書を読む
語彙のバリエーションや量を増やすインプット学習としておすすめなのが、洋書を読むことです。
参考書は試験対策のために作られているものが多いため、どうしても学べる単語や文法が決まってしまいます。
日本語と同じように英語も試験で出される文法と日常の会話で使う文法は異なることもありますし、単語にもスラング(若者言葉やなまり)があります。
こういったものを覚えるには外国映画やドラマを観るのが効果的ですが、インプットするのは難しいので洋書で学習をするのがベストです。
自分の好きな分野の洋書であれば内容が難しくても読みやすいので、ぜひチャレンジしてみてください。
習慣化しやすい英語のインプット練習方法
インプットの練習というのは内容も大事ですが、もう一つ必須となるのが習慣化です。
どんなに効果的な学習法方を行なっていても、たまにしかやらない、やる気が出たときだけ頑張るというのでは効果がありません。
また、頑張って毎日続けていたとしても、飽きてしまうと頭に入ってこなくなってしまいます。
そのため、インプット学習は効率の良い練習方法をするのがベストですが、続けることも重要なので習慣化しやすいトレーニング方法をご紹介します。
海外の動画を観る
待ち時間や空いた時間に動画を観る習慣がある方は、その時間をインプット学習の習慣化に充てましょう。
動画には海外で作成されたものがたくさんアップされていますから、それを観ることで英語の発音が学べますし、スクリプト付きであれば単語やフレーズを勉強できます。
最近は英語学習の動画もアップされていますし、無料で視聴できるのでインプットに役立ちそうな動画をチェックしてみましょう。ほとんどが10分前後で観られるので、手軽に習慣化できます。
外国人のSNSをチェックする
英語を勉強している方であれば外国人のSNSをフォローしているかもしれませんが、もししていないようであればぜひ好きなアーティストや俳優、モデルなどのSNSをフォローしましょう。
SNSでのコメントはとても短いですが、だからこそ訳すのも簡単なので、英単語やフレーズを効率よく勉強できます。
自分からコメントを送るようにすれば、さらに語彙力や英文作成力も身につけられます。
SNSのチェックやコメントであれば趣味感覚で続けやすいので、自然と習慣にできます。
洋楽を聴く
日本語であっても音楽になってしまうと歌詞が聞き取れなかったり、何を言っているのか分からなかったりすることがあるので、洋楽を聴いて単語を聞き取るのはかなり難易度が高い学習方法になります。
しかし、好きな音楽であれば聴くことは苦にならないので、習慣化しやすいでしょう。
フレーズを聴き取ろうと集中すれば歌詞もだんだん分かるようになりますし、1フレーズでも意味が理解できれば、その前後の歌詞の意味も知りたくなります。
洋楽は難しい反面、楽しみながら解ける英語問題にもなるので、1日1曲を目安に学習として取れ入れてみましょう。
英語のインプットに役立つ教材
ワンランク上のインプット学習をしたい、という方はより英会話に近いフレーズや英語を理解できる教材を使うのがベストです。
教材と言えば参考書や問題集というイメージがあるかもしれませんが、一般のものではなくもっと実践的に役立つ教材があります。
ハイレベルな教材は試験対策に適していますが、アウトプットのためのインプット学習であれば英語新聞や英英辞書を使ってみましょう。
内容を把握しやすい「The Japan Times」
自主学習でおすすめしたいのが、「The Japan Times」という英字新聞です。
すべて英語で書かれていますし新聞はハードルが高いと思うかもしれませんが、日本国内のニュースも取り扱っているので、内容を把握しやすいため思っているよりも読みやすいです。
ビジネスやスポーツ、海外のニュースなど内容もバリエーション豊富なので、普段目にしない単語も多いためボキャブラリーを増やすにはとても良い教材になります。
また、紙の新聞だけではなくタブレットやパソコン、スマホなどあらゆるデバイスに対応しているので、どんなシチュエーションでも勉強しやすいのもオススメポイントです。
英語の意味を理解しやすい英英辞書
英語の意味を調べるときには英和辞典を使うのが一般的ですが、海外で第二言語を学習する場合は英英辞書を使います。
当然ですが日本語で意味を理解するよりも英語で理解した方が、よりスムーズかつ早く英語に慣れていきます。
また、日本語訳というのは完全に英語のニュアンスを汲み取っているわけではなく、日本語に当てはめている部分があるため間違った理解をしてしまうことがあります。
英英辞書で学習をすれば正確なニュアンスを習得できますし類義語や対義語なども覚えられるので、ぜひインプット学習で取り入れてみてください。
英語のインプットを習慣化できるアプリ3選
習慣化しやすいインプット学習の方法は前項でご紹介しましたが、もっとしっかりとした学習習慣を身につけたい方には英語学習アプリを活用する方法がおすすめです。
最近のアプリは学習内容や機能も充実していますし、勉強したいセクションに特化したものもあるので英語学習にとても役立ちます。
アプリでの勉強はスマホさえあればできるので、通勤や通学の合間、休憩時間などちょっとした時間の学習法として習慣化するのも簡単です。
豊富なコンテンツと充実した機能が魅力の「究極英単語」
「究極英単語」はまさにインプット学習のためのアプリと言えるもので、収録されている英単語は100種類以上、さらに英会話教材も入っているので自分のレベルや学びたい目的に合わせた教材で学習できます。
出題も選択式やクイズ式、英単語や英会話の習得状況に合わせたものなどバリエーションが豊富なので飽きずに続けられます。
さらに学習記録管理機能が搭載されていることで、自分の学習状況が分かるのはもちろん、苦手な項目も把握できますし単語カードにオリジナルコメントや画像を加えるカスタマイズもできるので、これ一つでボキャブラリーを増やしたりキープしたりすることが可能です。
好きなジャンルの動画で無理なくインプット「TED」
世界的な有名な人の講演会を開催している非営利団体Technology Entertainment Designが運営しているのが、「TED」という動画サイトです。
「TED」で扱っている動画は社会情勢やテクノロジー、行動学、ビジネスなど固めのものから、健康や自然、環境、イノベーションなど生活に即したものまでいろいろあるので、興味がある分野が見つかります。
興味があるトピックを登録しておけば受信トレイに配信されるので、自分で探す手間もありません。
字幕も日本語や英語、フランス語など五カ国語から選べるので、最初は英語字幕で観て分かる部分を日本語に訳し、分からない部分を日本語訳で観て意味を確認する、あるいはその逆の方法で勉強をするなど自分のやりやすい学習方法でインプットできます。
初心者でも使いやすい「REAL英会話」
「REAL英会話」はあいさつや初対面の特の対応、食べる時など日常英会話のカテゴリから、法律や企画など専門的な会話、スラングのように海外で実際に使う時に役立つものなど、様々なカテゴリが揃っている英語学習アプリです。
レベルは初級から上級まで分れていて、リスニングとスピーキング、ディクテーション、クイズなどの学習機能が搭載されているので好きなカテゴリと学習方法でインプットできるのが魅力です。
また、リクエスト機能を使えば開発者のテリー先生に質問ができますし、フレーズ検索機能で一般的なフレーズのアレンジバージョンを簡単に探せます。
初級者なら英語の基礎を、上級者ならボキャブラリーを増やせるなどレベルを問わず使い勝手が良いのでインプット学習に最適なアプリです。
アウトプットの効率化にはインプットが重要!
英語学習においてはインプットもアウトプットも重要であり、どちらも英会話ができるようになるためには欠かせません。
しかし、アウトプットの効率化にはインプットが重要なので、正しい練習方法で英語力を高める土台を固めておく必要があります。
インプットは自己学習でも可能ですが、より効率よく進めるには英会話スクールを活用するのもおすすめです。
たとえば駅前留学でおなじみのNOVAでは「NOVAリスニングサプリ」や「NOVA LEARNING」など英語漬けになれるコンテンツを用意しているので、隙間時間にインプット練習をして、レッスンで習得できた英語量を確認したり、講師から勉強方法のアドバイスをもらったりすることができます。
インプット学習が正しく進められているかを自分で判断するのは難しいので、英会話スクールを利用して、アウトプットに生かせるインプットを習得していきましょう。