ケアンズ留学は語学だけじゃない!その魅力とは?費用やメリットも徹底解説
世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフや透明な海、そして背後にはグレートディバイディング山脈が広がる自然があふれる街・ケアンズ。ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツや観光で多くの人が訪れています。
さまざまなタイプの語学学校があり、ワーキングホリデーとして滞在する人もたくさんいます。
このページでは、ケアンズ留学の特徴や費用、そして人気の秘密などをご紹介します。
ケアンズが留学生に人気の理由
ケアンズの街自体はそれほど大きくはありませんが、世界各国から観光客や留学生、ワーキングホリデーなどさまざまな目的で多くの人が訪れています。
ケアンズが留学生に人気の理由は何なのかを見てみましょう。
ケアンズの基本情報
まず、ケアンズの基本情報を知っておきましょう。
- オーストラリアの北東部
- グレートバリアリーフやクイーンズランドの湿潤熱帯地域の世界自然遺産がある
- 夏(日本での冬に該当する時期)の最低気温は平均16℃前後であまり寒くない
- 熱帯モンスーン気候で日本のような四季はなく雨季と乾季に分かれる
- マリンスポーツやマリンレジャーが盛ん
- 市街地はそれほど広くない
- 日本からは直行便で約7時間30分
日本との時差は1時間(サマータイムは2時間)ですが、季節が真逆になります。また、日本のような四季ではなく、雨季と乾季があるのが特徴です。雨季と言っても日本の梅雨のように長雨が続くわけではなく、スコールのように短時間にザ~ッと雨が降ります。
市街地はそれほど広くない
ケアンズの市街地(中心エリア)はそれほど広くはありません。自転車でも十分回れるほどと言われています。
グレートバリアリーフや山脈など雄大な自然が多い場所なので広いところかと思ったら、そうではないということですね。
こじんまりしていますが、ホテルやマーケット、土産物店などがそろっています。
ケアンズ留学6つの魅力
では実際にケアンズに留学する人にとってどのような魅力があるのか、ご説明します。
- 治安がいい
- 物価が安い
- 豊かな自然を満喫できる
- 語学だけでなくダイビングや観光・環境など幅広く学べる
- 日本人が多い
- 小規模校が多く、アットホームな雰囲気
ケアンズは治安がいい
ケアンズは人口が少ない都市なので、その分犯罪も少ないと言われています。他国やオーストラリアの他都市と比較しても、かなり安心できる地域だと言えるでしょう。
ただ、それでも置き引きやひったくりなどはあるので注意が必要です。「ここは日本ではない」という緊張感を持って過ごしましょう。
ケアンズはオーストラリアの中でも物価が安い
オーストラリアは全体的に日本よりも物価が高いのが特徴ですが、その中でもケアンズが比較的物価が安く、暮らしやすい地域です。
とは言っても、観光客目当ての店では金額を高めに設定しています。スーパーやマーケットなど安い店を探してみましょう。
日本の100円ショップも出店しているので、上手に利用するといいですね。(ただし、商品価格は税金などが上乗せされているので100円では購入できないようです。)
豊かな自然を満喫できる
ケアンズに留学する最大の魅力は「豊かな自然」だと言っても過言ではありません。世界的にも有名な自然がたくさんあります。
シドニーやメルボルンのような大都市では味わえない自然を満喫できますよ。
語学だけでなくダイビングや観光・環境など幅広く学べる
ケアンズ留学では語学の修得はもちろんですが、シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツ・レジャーが楽しめるのが大きな魅力です。
ダイビングのPADIライセンス取得や、語学学校にシュノーケリングやカヌーなどを学べるコースが併設されるなど、アクティビティが充実しています。
観光学や環境学も盛ん
オーストラリアのジェームスクック大学は世界観光機関(World Tourism Organization)から、オーストラリアでの観光学の最高峰として認められている学校で、ケアンズにもキャンパスがあります。
同大学では「観光学」「環境学」「生態学」「動植物科学」「サンゴ礁学」などの専門分野が学べます。特に熱帯研究は世界のトップ5に、観光学は世界のトップ12にランクインするほど優れています。そのため地元の生徒にも進学先として人気があります。
ケアンズは世界遺産のほか、ホテルや空港などの設備の充実、カジノなどもあるため、世界各国の政府から派遣されて留学に来る人も多くいます。
日本人が多い
ケアンズは年間の平均気温が24℃前後、一番寒い時期でも16℃前後という暖かい土地です。日本からは老後をケアンズで過ごそうと移住する人もいるほど。
また、日本人観光客も多いため、市内には日本語の看板や表示がたくさんあります。日本人留学生も多いので、留学が初めてという人や英語に自信がないという人でも安心して挑戦できるのが魅力です。
小規模校が多く、アットホームな雰囲気
ケアンズには語学学校がたくさんあり、中には「母国語禁止」という厳しいところもあります。
一方で小規模校が多く、全般的にアットホームな学校が多いのが特徴です。他国の留学生ともすぐに友達になれるでしょう。
ケアンズ留学のデメリット
ケアンズ留学にはデメリットもあります。
のんびりしているため、油断は禁物
アットホームな学校が多く、大都市にあるマンモス校のような厳しさが少ないのがケアンズ留学のメリットですが、その反面のんびりしているのがデメリットになります。
競争が激しくない上に、マリンレジャーや観光などの誘惑がたくさんあります。
自分でしっかり目標や計画を立てておかないと、すぐに留学期間が過ぎてしまうので注意しましょう。
日本語が多いので甘えてしまう
ケアンズ市内にはいたるところで日本語の看板があり、日本の店舗も出店しています。英語に不安がある人には安心できる要素ではありますが、それが逆に語学の上達を妨げてしまうという結果になります。
せっかく語学留学に来たのですから、あえて厳しい環境に身を置くということを考えてみましょう。
「日本語禁止の学校を選ぶ」「外国人ばかりの店でアルバイトをする」など、各自のレベルに応じた挑戦をされることをおすすめします。
紫外線が強いので注意
ケアンズの紫外線は日本の6~7倍も強いと言われています。特に12月~2月の真夏の時期は、紫外線対策は欠かせません。
現地の小学校では日焼け止めを塗って登校するのが当たり前で、帽子をかぶらないと外で遊べないほどだとか。日焼け止めはマーケットなどで大きなボトルで売っています。サングラスやつばの広い帽子、紫外線をカットする素材の上着などは欠かせません。
日本と同じ感覚で過ごすと大変なことになるので、注意しましょう。
ケアンズ留学の費用
さて、気になるケアンズ留学の費用ですが、どれくらいかかるのでしょうか。次の項目ごとにチェックしていきましょう。
- 渡航に関する費用
- 滞在費
- 生活費
- 学費
- その他諸費用
ケアンズ留学の渡航に関する費用
まず、渡航に関する費用として、次のものがかかります。
内訳 | 費用 |
---|---|
航空券 | 東京→ケアンズ(片道)7万円~8万円 |
海外旅行保険 | 留学生賠償責任補償付き (3ヶ月)約36,000円 |
ビザの申請費用 | 学生ビザ 575ドル |
航空料金は季節によって変動するので注意!
ケアンズまでは日本からの直行便が増えてきました。時間は7時間30分ほどで到着します。
航空料金は観光のベストシーズンである12月~2月は片道11万円ほどになり、1年間でもっとも高くなります。一方、ケアンズの真冬にあたる6月がもっとも安く、6万円前後での渡航が可能です。
留学時期を考慮して、最適な便を選ぶようにしましょう。
海外旅行保険は必須
ケアンズは比較的治安がいい都市ですが、それでも安心はできません。海外旅行保険は忘れずに加入しておきましょう。
マリンレジャーなどを楽しむなら事故の心配もあります。短期留学の場合は海外旅行保険が、ワークングホリデーの場合はワーホリ用保険があります。長期留学の場合は海外旅行保険に留学保険が付いたものを選ぶと安心です。
学生ビザの取得
ケアンズ留学は短期間だけという人もいますが、オーストラリアに3ヶ月以上留学で滞在する場合は学生ビザを取得しなければなりません。
オーストラリアの学生ビザの取得条件には、政府認定校に入学し、フルタイムで受講すること、期間中に80%以上出席率があること、十分な滞在費用があることなどがあります。
1週間に20時間までならアルバイトの就労が認められているので、生活費を稼ぐことができます。
学生ビザは575ドルで取得できます。
ケアンズ留学の滞在費
ケアンズ留学はホームステイするケースが多いのですが、学校によっては学生寮があります。また、シェアハウスを利用して、ルームシェアする方法もあります。
宿泊先 | 費用の目安 | 特徴やメリット |
---|---|---|
ホームステイ | 1週間で約240ドル(1ヶ月で7万円前後) | ・食事の提供がある ・現地の暮らしが楽しめる |
学生寮 | 4人部屋の場合、1週間で約250ドル(1ヶ月で75,000円) | ・学校から近い ・多国籍の人と交流できる |
シェアハウス | 1週間約130~(1ヶ月4万円前後) | ・費用が抑えられる ・多国籍の人と交流できる |
(1豪ドル=75円で計算)
宿泊先は留学期間で考える
ケアンズ留学は語学とダイビングをマスターする目的などで短期で訪れる人が多くいます。短期留学の場合は、食事の提供があるホームステイがおすすめです。現地の暮らしなどについても教えてもらえます。
一方、長期になる場合は少しでも費用を抑えるために、シェアハウスの利用を検討しましょう。食事は自炊や外食が中心になるので、安い食材を探すなどの工夫が必要です。一方で、多国籍の人と交流できる、英語の上達が早くなるなどのメリットがあります。
ケアンズ留学で必要な生活費
ケアンズはオーストラリアの留学地の中では比較的物価が安いエリアです。スーパーマーケットではまとめ買いをするとより安く食材が手に入ります。
1~2週間のメニューを考えて、必要な食材をまとめ買いするといいでしょう。
他にはインターネット利用料やレジャーの費用などもかかります。これらは事前に留学エージェントに聞いてみましょう。
ケアンズ留学の学費
ケアンズにはいくつもの語学学校があり、1ヶ月の学費は7万~10万円程度と比較的リーズナブルな料金設定になっています。
ケアンズ留学1ヶ月の費用は約20万円+α
これらの情報を元にケアンズ留学で1ヶ月にかかる費用は次のようになります。
- 滞在費…約4~5万円(学生寮の場合)
- 生活費…約5 万円(食費・日用品など)
- 学費…10万円
これらの合計を見ると1ヶ月で約20万円かかることになります。
なお、ここにはレジャーや観光の費用は含まれていません。せっかくケアンズに来たのですから、興味があるアクティビティに挑戦してみましょう。その際は費用もしっかり計算してください。
(豪ドル/円の為替相場の変動や宿泊先の状況、生活の方法などで金額は変わってきます。)
留学の初期費用も必要
まず、渡航に際して航空券代が8万円(片道)、海外旅行保険として1ヶ月12,000円(3ヶ月で36,000円の場合)、学生ビザ取得費用として約43,000円(1豪ドル75円の場合)などがかかります。
生活に必要な日用品なども購入しなければなりません。そういった費用も忘れずに準備しておきましょう。
ケアンズ留学におすすめのエージェント
ケアンズ留学は目的や滞在期間に応じてさまざまなプランがあります。自分で学校を探したり、ぴったりのコースを探したりするのは大変です。
そこで留学エージェントを利用してみましょう。おすすめのエージェントをご紹介します。
AIC(Australia Information Center)
AIC(Australia Information Center)はシドニーやメルボルン、ケアンズなどオーストラリアの主要な留学地に直営オフィスがあります。また、カウンセラーは全員、オーストラリアのワーホリ経験者なので、これから留学する人の気持ちがよくわかります。
AICが管理提携しているホストファミリーがたくさんあり、紹介された中から自分で選ぶことができるのも大きなメリットです。そして、何よりうれしいのは出発前からケアンズ到着後、留学期間中もきめ細かいサービスがあること、各種手数料が無料(または安い)という点です。
YAC Agency
YAC Agencyはオーストラリア留学専門のエージェントです。ビザ申請や海外旅行保険、航空券など渡航前からケアンズ到着後の生活に関するサポートまで、留学に関するすべてを任せられます。
また、提携している語学学校の授業料割引や海外送金手数料が無料になるなど留学費用を抑える面でもおすすめです。
オーシャントライブ(Ocean Tribe Bed and Breakfast)
オーシャントライブはケアンズ在住の日本人が運営している留学エージェントです。ケアンズ留学に特化し、大手エージェントにはない細やかなサービスが魅力です。
例えば、ケアンズ空港への送迎、現地での携帯電話やWifiの紹介、銀行口座開設、仕事探しのお手伝い、シェアハウスやホームステイの紹介をはじめ、現地での生活に必要な情報を提供してくれます。(一部サービスは有料)
ケアンズ留学 まとめ
グレートバリアリーフや広大な熱帯雨林など雄大な自然に恵まれているケアンズ。語学やワーキングホリデーだけでなく、ダイビングやシュノーケリングといったマリンレジャー、観光学・環境学といった専門分野を極めたい人などさまざまな目的で訪れる人気の留学先です。
オーストラリアの中でも比較的治安がよく、物価が安い、日本人が多いという面で、留学に不安がある人にもおすすめできます。
一方で、日本語が通じやすいのでつい甘えてしまう、レジャーや観光などの誘惑に負けてしまうといったデメリットもあります。この点は自分でしっかり目標意識を持ってのぞむことが大切ですね。
ケアンズは基本的に暮らしやすいエリアですが、現地での生活の相談や費用を抑えるには留学エージェントを上手に活用して、有意義な留学にしましょう。