メルボルン留学6つの魅力とは?メリットとデメリット、費用を解説
メルボルンはオーストラリア大陸の南東部に位置するビクトリア州の州都です。シドニーに次ぐ大都市で、オーストラリア連邦が成立後、キャンベラが首都に移転されるまではメルボルンがオーストラリアの首都でした。
かつては金が採取され、ゴールドラッシュでにぎわいました。金の貿易がきっかけで港が発展し、今でもイギリス風の建造物が多く残っています。
一方、メルボルンにはメルボルン大学やビクトリア大学など多くの大学のキャンパスがあります。専門学校も多く、教育レベルが高い土地として日本からも多くの人が留学に訪れています。
このページではメルボルンが留学生に人気がある理由やその魅力、費用などについて詳しくご説明します。
メルボルンが留学生に人気の理由
日本からの留学生が多いオーストラリアの中でも特に人気が高いメルボルン。その人気の理由は何なのでしょうか?
メルボルンの基本情報
まず、メルボルンの基本情報を知っておきましょう。
- オーストラリアでもっとも南に位置する
- 世界でもっとも住みやすい都市
- ガーデンシティと呼ばれるほど公園が多い
- 平均気温は19~20℃
- 全豪オープンテニスなどスポーツが盛ん
- イタリア人街やチャイナタウンなどがあり国際色が豊か
- 日本からは直行便で約10時間
オーストラリアは日本との時差は1時間(サマータイムは2時間)ですが、季節が真逆になります。
ただ、平均気温は20℃前後で日本と同じように四季があるため、日本人にとって過ごしやすい地域だと言えます。
世界でもっとも住みやすい都市
メルボルンはイギリスのエコノミスト誌が毎年発表している「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」で2018年に第2位にランクインしています。2017年までは7年連続で1位をキープしていました。それほどに住みやすい街として世界でも知られている都市です。
市内には公園が多くガーデンシティと呼ばれるほどです。また、イタリア人街やベトナム人街、チャイナタウンなどがあり、海外からの移民が多く国際色が豊かな点が特徴です。
メルボルン留学の魅力
このように世界的にも人気が高いメルボルンですが、留学生にとってはどのような魅力があるのでしょうか。探ってみましょう。
- 多国籍の人と交流できる
- 学校は市街地からは離れているため、勉強に集中できる
- 公共交通機関が充実
- 教育レベルが高い
- カフェや公園が多く暮らしやすい
- アルバイトの求人が多い
多国籍の人と交流できる
メルボルンが留学生に人気がある理由としてもっとも大きなポイントは「多国籍の人と交流できる」ということでしょう。
メルボルンはオーストラリアの中でも海外在住者が多いエリアです。データを見てみましょう。
2016年3月にオーストラリア統計局(ABS)が発表した人口動態調査によると、メルボルン都市圏の人口は約453万人でした。そのうち、海外生まれの人の割合はメルボルン市域で48%、メルボルン都市圏で36.7%となっていてオーストラリアの全国平均30.2%よりも高くなっています。
家庭で英語以外の言語を話す人の割合も、メルボルン市域で49%、都市圏で33.7%というデータがあり、全国平均の23.2%を大きく上回っています。
英語圏外以外の人との交流で見聞を広げられることも、メルボルン留学の大きな魅力です。
異国情緒があふれ、イベントも多彩
郊外にはイタリア人街、チャイナタウン(中華街)、ベトナム人街、ギリシャ人街などがあり、異国情緒がたっぷり味わえます。
また、各地でそれぞれの国のイベントが開催されるため、飽きることがありません。
学校は市街地からは離れているため、勉強に集中できる
留学先の学校が繁華街の近くにあると、ショッピングなどには便利な反面、さまざまな誘惑に負けてしまいます。
お金を無駄使いしたり、時間を浪費したり……。
しかし、メルボルンでは学校が比較的郊外に多いため、勉強に集中できるというメリットがあります。
公共交通機関が充実
メルボルンの大きな特徴のひとつに「トラム」があります。トラムはメルボルン市内を走る路面電車で、路線延長250km、電停数1700以上、在籍車両数は475両以上もあり、そのネットワークは世界最大と言われています。(2018年6月時点)
しかも、一定区間内は無料なので、とても便利です。特に市の中心地や主要観光スポットは無料エリアになっています。上手に活用するといいですね。
なお、郊外に行く場合は電車を利用します。
教育レベルが高い
メルボルン大学やモナッシュ大学など高い水準の学校が多く、ビジネスや各種スキルを身につける専門学校もたくさんあります。
日本語(母国語)禁止という学校もあるので、自分が目指すレベルや分野の学校が見つかりやすいというメリットがあります。
カフェや公園が多く暮らしやすい
メルボルンは「ガーデンシティ」と呼ばれるほど、市内のあちこちに緑豊かな公園があります。
また、ビクトリア調(イギリス・ビクトリア女王が統治していた時代)の歴史ある建物も多く、公園と建造物がうまく調和しています。
シドニーほど大都市化しておらず、かと言って閑散とした田舎街ではないという点がメルボルンの魅力でしょう。
カフェの街
一方でメルボルンは「カフェの街」とか「カフェ文化発祥の地」などと呼ばれています。
市内のあちこちにカフェがあり、コーヒーの種類も豊富です。もちろん食事の提供も行っているので、留学中の楽しみが広がりますね。
また、バリスタを目指す人のための専門学校もあり、海外から多くの留学生が学びに来ています。
アルバイトの求人が多い
日本人レストランやカフェなど飲食店が多いメルボルンは、アルバイトの求人もたくさんあります。
しかも、給料は日本よりも高いので留学中の学費や生活費を稼ぐのにも便利な土地だと言えます。
メルボルン留学のデメリット
メルボルン留学にはデメリットもあります。
気温の変動に注意
メルボルンはオーストラリア大陸の中でも南部にあたり、日本と同じ温帯性気候です。
ただ、1日の中でも気温の変化が激しいのが特徴で、冬は気温が35℃以上になることもありますが、朝晩はグッと冷え込みます。そのため、「1日の中で四季がある」と言われるほど。
昼間暑かったからと言って薄着で眠ると風邪をひくかも知れません。体調管理には気をつけましょう。
日本より物価が高い
オーストラリアの中でも物価が高いのはシドニーですが、メルボルンはシドニーほどではないもののやはり日本よりも物価は高めです。
市街地は観光客が多いため、どうしても価格設定が高くなる傾向があります。しかし、マーケットなどもあるので、リーズナブルな店を探して歩くのも留学の楽しみになるでしょう。
上手にやりくりすれば、費用を抑えることができますよ。
メルボルン留学の費用
では、次にメルボルン留学にかかる費用を見てみましょう。留学に際しては、次のような費用が必要になります。
- 渡航に関する費用
- 滞在費
- 生活費
- 学費
- その他諸費用
メルボルン留学の渡航に関する費用
まず、渡航に関する費用として、次のものがかかります。
内訳 | 費用 |
---|---|
航空券 | 東京→メルボルン(片道)8万円~9万円 |
海外旅行保険 | 留学生賠償責任補償付き (3ヶ月)約36,000円 |
ビザの申請費用 | 学生ビザ 575ドル |
飛行機は乗り継ぎ便も視野に入れて
日本からメルボルンには直行便もありますが、途中で1つ~2つの空港を経由する乗り継ぎ便の方が便数が多くあります。
時間はかかりますが、便数が多いので予定が立てやすい、直行便よりも料金が安いなどのメリットがあります。
航空券の比較サイトなどで調べてみましょう。
海外での病気や事故に備えて海外旅行保険は必要
留学は滞在期間が長くなります。その間の病気やケガ、事故などに備えて、海外旅行保険は入っておきましょう。
特に「留学生賠償責任」を付加できる保険ならば、自分への補償だけでなく、宿泊先の設備を壊したなどの場合でも損害賠償金が補償されるので安心です。
学生ビザの条件
3ヶ月以上オーストラリアに留学する場合は学生ビザを取得しなければなりません。
オーストラリアの学生ビザの取得条件は次の通りです。
- 政府認定校に入学金を納入し、入学手続きを済ませること
- 政府認定校のコースをフルタイム(週20時間以上)受講すること
- 留学期間中に80%以上の出席率をキープすること
- 十分な滞在費用があること
- 心身ともに健康であること
なお、1週間に20時間までならアルバイトの就労が認められています。
メルボルン留学の滞在費
シドニー留学の滞在費は、どこに宿泊するかによって大きく違ってきます。主な宿泊先と費用の概算は次の通りです。
宿泊先 | 費用の目安 | 特徴やメリット |
---|---|---|
ホームステイ | 1週間で約300ドル(1ヶ月で10万円前後) | ・食事の提供がある ・英語のレッスンや英会話のアドバイスなどが受けられる ・メルボルンでの暮らしを教えてもらえる |
学生寮 | 平均で1ヶ月約8万円~10万円前後 | ・通学に便利な場所にある ・多国籍の人と交流できる |
シェアハウス (市街地でオウンルーム(個室)の場合) |
1週間約250~(1ヶ月75,000円~) | ・2人~4人でルームシェアをするともっと安くなる ・多国籍の人と交流できる |
(1豪ドル=75円で計算)
このようにホームステイがもっとも費用が高いですが食事つきのところが多いので、現地での買い物や自炊に不安がある人におすすめです。
宿泊費を抑えるにはシェアハウスを上手に活用
シェアハウスは戸建ての家やユニットハウス、アパートなどを複数の人でシェアする方法です。
オウンルームは個室になっていて、キッチンやリビングなどを共同で使います。ルームシェアは1部屋を2人~4人で借りる方法で、料金はルームシェアの方が安くなります。
日本でアパートを探す場合と同じで、市街地と郊外では宿泊費(家賃)が異なります。費用を抑えたい人は郊外で部屋を探すといいでしょう。
メルボルン留学で必要な生活費
メルボルンはシドニーほどではないものの、日本よりも物価が高めです。市街地は観光客目当ての店が多く、飲食店も平均単価は高く設定されています。
ランチ1食は8ドル~15ドル(日本円で00円~1125円)、夕食は15ドル~30ドル(1125円~2250円)程度です。(1豪ドル=75円で計算)
メルボルンはおしゃれなカフェが多く魅力的ですが、頻繁に利用するとそれだけお金がかかってしまいます。
サンドイッチなどの軽食を自分で作るなどの工夫をして生活費を抑えるようにしましょう。
滞在中は日用品や理美容代、交通費などもかかりますし、さまざまなイベントや観光名所が多い地域なのでレジャーに関する費用もかかります。
特にイベントや観光は留学中だからこそ経験できるものです。事前にどこに行くか、その費用はどれくらいなのかをよく調べて、お金の準備をしておくといいですね。
メルボルン留学の学費
メルボルンには短期留学の語学学校から、オーストラリアを代表するような名門大学まで幅広く多くの学校があります。
語学学校には1ヶ月の学費が10万円程度のところもあります。平均すると1ヶ月の学費は10万円~20万円くらいを考えておくといいでしょう。
メルボルン留学1ヶ月の費用は約40万円
これらの情報を元にシドニー留学で1ヶ月にかかる費用は次のようになります。
- 滞在費…約8万円(学生寮の場合)
- 生活費…約10万円(食費・日用品など)
- 学費…20万円
- 交通費その他…2万円
これらの合計を見ると1ヶ月で約40万円かかることになります。
ただし、滞在先や学費などによって費用は大きく異なります。あくまでも目安としてお考えください。
実際は自分が滞在する場所、学校などでいくらかかるのかを細かく計算することが大切です。
渡航費やビザ取得費用も必要
メルボルンまでの渡航費として8万円(片道)、海外旅行保険として1ヶ月12,000円(3ヶ月で36,000円の場合)、学生ビザ取得費用として約43,000円(1豪ドル75円の場合)などがかかります。
また、滞在先によってはインターネット利用料を請求されるところがあります。毎日使用する洗剤やシャンプーなど日用品も必要です。
メルボルン留学におすすめのエージェント
メルボルン留学は入学する学校や滞在先によって費用が大きく違ってきます。留学の目的、期間などをよく考えて計画を立てるようにしましょう。
留学に際しての相談やアドバイスが受けられるおすすめのエージェントをご紹介します。
U&I Global Melbourne Office
メルボルンの市街地にオフィスがあるU&I Global Melbourne Officeは留学エージェントと旅行代理店を兼ねています。
本格的な留学から短期留学、バリスタなどの1DAYセミナーなど幅広い留学ニーズに対応している点が強みです。また、滞在中のレジャーや観光の相談もできます。
メルボルンオフィスには日本人スタッフが在籍しています。オフィス自体がとてもフレンドリーな雰囲気なので、安心して相談できます。
iae留学ネット
iae留学ネットはオーストラリア政府教育省認定機関で、留学の手続きを無料で代行しています。
入学手続きだけでなく、ホームステイなど滞在先の相談や生活サポートなども充実しています。信頼度が高いこと、各種手続きの費用が抑えられることなどがおすすめポイントです。
メルボルン留学 まとめ
「世界でもっとも住みやすい都市」の上位にランクインしているメルボルンは、多国籍の人が暮らしています。各国からの留学生も多く、国際交流が楽しめる留学先です。
また、語学学校が多い、ハイレベルの大学があるなど教育環境も整っています。一度メルボルンに留学した人は「もう一度行きたい」と思うほど、人気があります。
ただ、飲食店などを含めて全体的に物価が高めです。また、気温の変動が激しいので体調管理が重要です。
自力で留学準備をするのは大変です。信頼できる留学エージェントを活用するといいでしょう。