ニースでの留学は魅力がいっぱい!費用やデメリットは?
ニースはフランス南東部・地中海に面したリゾート地コート・ダジュール地域圏の中にあります。
美しい海岸線が広がる様子は「リヴィエラの女王」と呼ばれるほど。「リヴィエラ」とはイタリア語で海岸を意味しますが、その女王と称されることから、いかに美しいかが想像できますね。
世界中から多くの人がレジャーに訪れるニースでの留学生活はどのような暮らしになるのでしょうか。その魅力やメリット・デメリット、費用についてくわしくご説明します。
ニースが留学生に人気の理由
リゾートや保養地として世界中の人が訪れるニース。留学先としても人気があります。その理由を探ってみましょう。
ニースの基本情報
まず、ニースがどんなところなのか、基本情報を確認しておきましょう。
- フランス南東部のコート・ダジュール地域圏にあり、アルプ・マリティーム県の県庁所在地
- 人口は約35万人(都市圏を含めると100万人)
- 紀元前5世紀にギリシャ人が作った都市
- 年間観光客は400万人でフランスではパリに次ぐ観光都市
- 美術館やオペラ座などがあり芸術が楽しめる
- 地中海気候で冬でも温暖で過ごしやすい
紀元前5世紀にギリシャ人が作った都市
紀元前5世紀というと、ギリシャ人が各地に都市を建設した時代です。そのころにニースも作られたと言われています。
その後も支配者が何度も変わったり、戦いに巻き込まれたりといった歴史があります。
18世紀初頭には、イタリアを統一したサルディーヤ王国に支配されていました。第二次世界大戦中はドイツやイタリアに占領された時期がありますが、戦後はフランス領となり現在に至っています。
そういった歴史的背景がありイタリアから多くの移民を受け入れてきたためにニースにはイタリア人が多く、イタリア文化の影響を強く受けています。
ニースが留学先として人気が高い理由
ニースはリゾートや観光の街としての楽しみがたくさんあります。また、温暖な気候であることも人気の理由のひとつです。
イタリアに近いことから、イタリアの文化に触れたり、イタリア語を話す人と接したりする機会が多い点もニース留学の人気の理由だと言えるでしょう。
ニース留学4つの魅力と2つのデメリット
ニース留学の魅力をより詳しく見ていきましょう。まず、魅力として次の点があげられます。
- 美術館が多く、アートに触れられる
- イタリアに近く、フランスとイタリア両方の文化に親しめる
- 温暖な気候で過ごしやすい
- 語学学校の数が多い
美術館が多く、アートに触れられる
ニースにはマーク・シャガール国立美術館、マティス美術館、マセナ美術館、ボザール美術館、テラ アマタ博物館など多くの美術館・博物館があります。
マティス美術館の隣には古代ローマの円形闘技場跡やシミエ考古学博物館があり、ニースの歴史を知ることもできます。
建物や展示物もすばらしいので、ぜひ時間をかけて回ってみてください。
イタリアに近く、フランスとイタリア両方の文化に親しめる
上でも書いたようにニースはイタリアの支配下にあった時期があります。また、イタリアの国境に近いため、イタリア人の行き来が多いのが特徴です。
ニースではフランス語の他にイタリア語、英語(観光客の話す言語)をよく耳にします。多国籍の文化に触れることができるのが、ニース留学の魅力です。
イタリア料理や海鮮料理がおいしい
イタリアに近く、すぐ目の前が海ということもあり、ニースではイタリア料理の店がたくさんあります。また、海鮮料理もおいしいので、休日には街に出てさまざまな食事を楽しめます。
温暖な気候で過ごしやすい
フランスでもパリは気温が低く、平均最低気温は2℃前後です。冬の期間が長いため、「パリは寒い」という印象を持つ人が多いようです。
一方ニースは地中海気候で、平均最低気温は冬でも5℃前後、夏は26~27℃くらいで乾燥しているため、快適に過ごせます。
寒い地域に住む人が保養地としてニースにやって来るのもわかりますね。
語学学校の数が多い
ニースには語学学校がたくさんあり、それぞれに特徴を打ち出しています。いくつかの学校をご紹介します。
学校名 | 特徴 | 費用の目安 |
---|---|---|
フランスラング ニース校 | ・1クラス12人まで ・一般家庭にホームステイ ・ニースやカンヌなどの観光あり |
1週間で約15万円 (ホームステイ費用、朝・夕の2食付き) |
International House | ・ビーチまで徒歩15分、旧市街まで徒歩10分でアクティビティも充実 ・日本人スタッフがいるので初心者でも安心 |
1ヶ月で約11万円 |
Azurlingua | ・ニース中心部にあり、学生寮も完備 ・ヨーロッパの学生の割合が高く、日本人割合は5% |
1ヶ月で約11万円 |
Beaulieu Riviera Language Center | ・学生の評価は最高得点 ・教員の質や設備などが高いと評判 |
1ヶ月で約148,000円 |
Sprachcaffe(シュプラッハカフェ)ニース校 | ・アットホームな雰囲気 ・日本人割合が低い |
2週間で約136,000万円(ホームステイ費用込み) |
他には「C.U.E.F.L.E(キュエフル)」といってニース国立大学に併設された外国人向けのフランス語学校もあります。初級コースから上級コースまで幅広いコースがあり、試験に合格すればフランスの国立大学の本科に入ることができます。
他にも多くの語学学校があるので、事前に内容をよく調べてから決めるようにしましょう。
ニース留学2つのデメリット
ニース留学のデメリットも知っておきましょう。
家賃が高い
保養地・リゾート地のニースには宿泊施設がたくさんあり、一説にはホテルの部屋が1万部屋もあると言われています。
しかし、観光客向けの価格設定のため、宿泊料金や家賃は高めです。
そんな中でも学校と提携しているホームステイや学生寮は比較的良心的な価格で提供しています。学校選びは宿泊先も一緒に考えることが大切です。
のんびりした空気があるので勉強と遊びのメリハリをつけることが大切
フランスでは年間5週間の有給休暇が取れます。そのため、多くの人はニースがあるコート・ダジュールなど保養地を訪れてバカンスを楽しみます。
ニースに行くとそういった人が仕事もせずにビーチやレストランでくつろいでいる姿を見かけるため、「自分は何のために勉強しているのだろう」とふと考え込んでしまうかも知れません。
しかし、フランス人は「バカンスのために働く」と言われるように、働くときはしっかり働いているのです。
ニース留学ではそういったのんびりしたバカンスの空気に流されないように目的意識を持って臨むことが重要です。
一方、しっかり働き、休暇もしっかり取るといった価値観を学ぶいい機会になるでしょう。
ニース留学の費用はどれくらい?
ニース留学の費用はどれくらいなのか、次の項目ごとにご説明します。
- 渡航に関する費用
- 滞在費
- 生活費
- 学費
- その他諸費用
ニース留学の渡航に関する費用
まず、渡航に関する費用として、次のものがかかります。
内訳 | 費用 |
---|---|
航空券 | 東京→ニース(コート・ダジュール空港)(片道)6万円~8万円 |
海外旅行保険 | 留学生賠償責任補償付き (3ヶ月)約38,000円 |
ビザの申請費用 | 学生ビザ(90日を超える場合) 99ユーロ(約12,870円) (90日以内の滞在は不要) |
(1ユーロ=130円で計算しています)
日本からニースへの直行便は出ていません。パリなどを経由してコート・ダジュール空港まで行きます。
パリからニースまでは飛行機で約1時間半、TGV(高速鉄道)で5時間40分ほどかかります。
海外旅行保険は必要
ニースは多くの観光客が訪れる都市で比較的治安はいい土地ですが、駅周辺や夜間などの一人歩きは避けた方が安全です。
万が一に備えて海外旅行保険に加入するようにしましょう。
90日を超える滞在はビザが必要
フランスでは90日以内の滞在はビザが不要です。90日を超える場合でも、学生ビザではなく「ビジタービザ」(99ユーロ)を取得します。
なお、ディプロムや資格取得、修了証の取得などの場合は学生ビザが適応されます。
ニース留学の滞在費
次に滞在費を見てみましょう。ニース留学の滞在は次の方法があります。
- 学生寮
- ホームステイ
- アパート
ニースではホームステイ先がたくさんあります。学校の規模によっては学生寮がないところがありますが、いくつかのホームステイ先と提携しているので学校やエージェントに聞いてみましょう。
宿泊先の1週間と4週間の費用の相場は次の通りです。
宿泊先 | 1週間の費用 | 4週間の費用 |
---|---|---|
学生寮 (1人部屋・食事なし) |
280ユーロ (36,400円) |
940ユーロ (122,200円) |
ホームステイ (1人部屋・朝食付き) |
189ユーロ (24,570円) |
756ユーロ (98,280円) |
アパート (1人部屋・食事なし) |
350ユーロ (45,500円) |
1400ユーロ (182,000円) |
(1ユーロ=130円で計算しています。)
このようにホームステイは朝食が付いていて学生寮よりも安くなっています。ただ、それだけに人気が高く、すぐに入居者が決まってしまうのでいい滞在先が見つかったら早くに決断する方がいいでしょう。
ニース留学で必要な生活費
ニースの学生寮では食事が付いていません。自炊か外食になりますが、気になるのはニースの物価です。食費を含めた生活費はどれくらい必要なのでしょうか。
主な商品の物価を調べてみました。
- ランチ……1500円前後
- ディナー……2000円~3000円
- スターバックスコーヒー エスプレッソ……2ユーロ(260円)
- マクドナルド ビッグマック単品……4.6ユーロ(598円)
- 窯焼きピザ(レストラン)……10ユーロ(1300円)
- 生パスタ(レストラン)……12ユーロ(1560円)
- バス・トラム……1回1.5ユーロ(195円)
(1ユーロ=130円で計算しています。)
洗剤や化粧品などの消耗品はドラッグストアで安く購入できますし、食材もマーケットでは安く手に入ります。
安い店を早く見つけて節約すると、生活費を抑えることができます。
何と言ってもお金がかかるのが食費ですが、外食は休日の楽しみに取っておき、普段は自炊で手作りサンドイッチなどを作るようにしてみましょう。
朝食500円、ランチ1000円、ディナー1500円とすると1日3000円かかります。1ヶ月では食費だけで9万円もかかることになります。
これ以外に日用品や消耗品として2万円の予算を考えると、1ヶ月の生活費は11万円必要ということになります。
ニース留学の学費
Beaulieu Riviera Language Centerの学費を見てみましょう。
コース | 1週間の学費 | 4週間の学費 |
---|---|---|
General course Intensive27 27 (1日5~6時間、1週間で27レッスン) |
285ユーロ (37,050円) |
1140ユーロ (148,200円) |
Combined course20+10 (1週間で30レッスン) |
694ユーロ (90,220円) |
2774ユーロ (360,620円) |
(1ユーロ=130円で計算しています。)
このようにコース(レッスン数)によって金額が違ってきます。
ニース留学1ヶ月の費用は約40万円
これらの情報を元にニース留学で1ヶ月にかかる費用は次のようになります。
- 滞在費……12万円(学生寮で食事なしの場合)
- 生活費…約11万円(食費・日用品など)
- 学費…15万円(一般的なコースの場合)
- 交通費その他…2万円
これらの合計を見ると1ヶ月で約40万円かかることになります。
食費をいかに抑えるかがポイント
学生寮には食事がついていませんし、ホームステイも朝食のみ(または料金を加算して夕食も付く)なので、食費をいかに抑えるかが大きなポイントです。
幸いニースには食料品店が安いマーケットや市場があり、パック売りだけでなくきゅうり1本といったバラ売りをしています。
上手に買い物をして節約してみましょう。そういった経験も留学ならではです。いい勉強になるはずです。
初期費用やレジャーの費用も準備
生活用品や衣類、渡航費といった初期費用がかかります。また、現地でのレジャーやショッピングなどのお小遣いも必要です。
ニースは交通費や美術館の入場料が安いので、お金をかけずに楽しむことができます。
ニース留学におすすめのエージェント
ニースには語学学校がたくさんあり、まず学校選びで迷ってしまいます。住宅費が高いニースでは学校と滞在先をセットで考えることが大切です。
現地情報に詳しい留学エージェントに相談するとスムーズに進められます。いくつかの留学エージェントをご紹介します。
成功する留学
「成功する留学」はフランスをはじめとするヨーロッパ各地やアメリカ・カナダ、フィリピン・マレーシアなど17ヶ国、289都市への留学情報の提供や留学サポートを行っているエージェントです。
累計で25万人が利用している信頼できるエージェントで、次のようなサービスが特徴です。
- 1人ひとりの目的に合った留学プログラムの提案
- カウンセラーが学校や滞在先選定の手伝いとサポート
- 入学手続き、宿泊先・空港出迎えの手続き
- 航空券の手配
- 出発前のオリエンテーション
- 現地での24時間緊急電話サポート
など
語学学校だけでなく現地での大学進学サポートや社会人留学、シニア留学など幅広いニーズに対応しています。
ネスグローバル
ネスグローバルは留学経験が豊富なスタッフが多数在籍している留学エージェントで、J-CROS(留学サービス審査機構)認証を受けています。
- 語学学校を手数料無料で手配
- 格安航空券や海外旅行保険の手配
- 留学後の就職支援サポート
- 国際交流コミュニティへの参加
- 留学前の無料歯科検診
など
留学後の就職支援や国際交流ができる場を提供してくれるので、長い目で見て力になってくれるエージェントです。
ニース留学 まとめ
ニースは南フランスのコート・ダジュールと呼ばれるリゾート地帯の中心地です。フランス中だけでなく世界各国から多くの人が保養に訪れます。
温暖な気候、イタリアに近いということもあり、留学先として人気があります。語学学校の数も多いので、学校選びは迷うほどです。
一方、家賃が高いこと、リゾート地で街全体がゆったりとした雰囲気があり、レジャーの誘惑があるという点を理解しておきましょう。
勉強に集中できる環境を自分で確保することが大切です。
学校選びや滞在先探しには留学エージェントを利用するとスムーズに進められますよ。