モンペリエ留学の魅力は歴史ある学園都市!デメリットや費用を徹底解説
フランス内でも有数の名門・モンペリエ大学がある南仏の都市モンペリア。温暖な地中海気候に恵まれ、ビーチにも近いことから留学先として人気があります。
歴史ある街並みはフランス人にも人気で、フランス人が住みたい都市ランキングの上位に入るほど。
そんなモンペリエ留学の魅力を探っていきます。デメリットや費用もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
モンペリエが留学生に人気の理由
モンペリエが留学生に人気の理由は何なのでしょうか。探っていきましょう。
モンペリエの基本情報
まず、モンペリエの基本情報から見ていきます。
- フランス南部オクシタニー地域にありエロー県の県庁庄在地
- 名門モンペリエ大学があり、多くの学生が住んでいる
- 古い町並みが残る美しい都市
- ビーチに近くリゾート気分が楽しめる
- 人口は約27万人
- 日本からの直行便はなく、パリからは飛行機で1時間10分
- 温暖な地中海気候
ミシュランの旅行ガイドで三ツ星に認定
モンペリエには19世紀初頭の建物が残り、その街並みはミシュランの旅行ガイドで三ツ星に認定されるほどです。
モンペリエが留学先として人気が高い理由
地中海に面したビーチまで近く気候が温暖なため、バカンスには多くのフランス人が訪れます。
海鮮料理をはじめイタリアンやスペイン料理など食も豊富で、「フランス人が住みたいと思うフランスの街」に選ばれるほど魅力にあふれています。
一方でヨーロッパの中でも歴史があるモンペリエ大学があり、多くの学生がここで暮らしています。そういった学園都市であることもモンペリエが留学地として人気を集めているのでしょう。
モンペリエ留学6つの魅力と2つのデメリット
さらにモンペリエ留学の魅力を見ていきましょう。モンペリエ留学には次のような魅力やメリットがあります。
- 学園都市で勉強に集中できる雰囲気がある
- 落ち着いた街並みが魅力
- ビーチが近いので息抜きもできる
- イタリアとスペインの中間に位置していて旅行にも行ける
- 物価が安い
- 温暖な気候で過ごしやすい
学園都市で勉強に集中できる雰囲気がある
モンペリエ大学の創設は1200年代と言われ、ヨーロッパ最古の大学の1つです。現在も法学、経済学、医学・薬学、理工学、数学、人文科学などの学部があり、48000人の学生と5000人近いスタッフがいます。
研究施設や図書館などの教育施設が充実しているのも大きな特徴です。
学生と教育関係者が多く住むモンペリエは勉強に集中できる環境が整っていると言えるでしょう。
余談ですが、「ノストラダムスの大予言」で有名なノストラダムスはモンペリエ大学医学部出身だそうですよ。
落ち着いた街並みが魅力
モンペリエにはペイルー公園、コメディ広場、18世紀にできた水道橋など古い建物や街並みがあり、旧市街は17世紀にできたと言われる路地で、迷路のように入り組んでいます。
ルイ14世王朝を称えて造られた凱旋門やオペラ座などパリを思わせるような雰囲気も魅力です。
ファーブル美術館、モンペリエ大聖堂などの見どころもあるので、休日はモンペリエの歴史を感じながら散策をするのもおすすめです。
ビーチが近いので息抜きもできる
一方で地中海に面しているモンペリエはビーチがすぐ近くにあります。フランスをはじめ世界中からバカンスに多くの人が集まってきます。
留学中は勉強だけでなく、息抜きにレジャーや観光が楽しめます。
フラミンゴの飛来地やワインの産地にも近い
モンペリエから車で1時間ほどの距離にあるカマルグはフラミンゴが飛来する土地として有名です。
また、南仏はワインの産地でもあり、モンペリエがあるラングドック・ルーション地方はブドウ畑やワイン工場が数多くあります。モンペリエと近郊エリアのワイナリーを巡るツアーも人気があります。
イタリアとスペインの中間に位置していて旅行にも行ける
モンペリエはイタリアとスペインの国境のちょうど中間に位置しています。イタリアには車で4時間、スペイン(バルセロナ)には3時間半で行ける距離にあります。
しかも、ヨーロッパには「シェンゲン協定」があり、日本人でも180日間で最大90日はシェンゲン協定加盟国にビザなしで入国できます。
フランス、イタリア、スペインもシェンゲン協定加盟国なので、留学期間中に旅行に行ってみるといいでしょう。
シェンゲン協定とは
シェンゲン協定とは1985年にシェンゲン(ルクセンブルク)で調印された協定で、協定の加盟国間であれば国境を検査なしで行き来できるというものです。
日本など欧州以外の国から渡航する人も、最初に入国する国で検査を受ければ、後は協定国間であればビザなしで入国できます。
なお、この協定加盟国はEU加盟国とは異なるため、注意が必要です。
物価が安い
モンペリエはフランスの中でも物価が安いエリアで、暮らしやすいのが魅力です。
- 水(500ml)……0・2ユーロ(26円)
- ケバブ……5ユーロ(650円)
- パスタ(店内で食べる場合)……6~7ユーロ(780円~1040円)
- エスプレッソ(カフェで飲む場合)……2ユーロ(260円)
- 菓子パン(アップルパイやクロワッサンなど)……1ユーロ(130円)
- ランチメニュー……11ユーロ(1430円)
- ディナー……18ユーロ~(2340円~)
(1ユーロ=130円で計算しています。)
パリではランチが15ユーロ(約1950円)、水(300ml)が約2ユーロ(260円)とかなり高いのですが、モンペリエの物価は日本とそう変わらないので、日本で暮らしていた生活費を参考に予算が立てられます。
温暖な気候で過ごしやすい
モンペリエは典型的な地中海気候で、冬でも暖かく温暖な気候が特徴です。年間の300日が晴天と言われるほど!日本のように湿度が高くないので、快適に暮らせるのも大きな魅力です。
モンペリエ留学2つのデメリット
一方、モンペリエ留学のデメリットも確認しておきましょう。
直行便がない
日本からはモンペリエをはじめとする南仏には直行便は出ていません。どこかの空港を経由して行くことになります。
パリからはTGV(高速鉄道)で3時間20分、飛行機なら1時間10分、アムステルダムから飛行機で2時間弱です。
直行便がない不便さはありますが、モンペリエに到着するとゆったりした空気とカラッとした気候でホッとしますよ。
紫外線が強い
モンペリエは晴天の日が多いのですが、そのために日中は紫外線対策が必要です。外出時はサングラスを忘れないようにしましょう。
日焼け止めを塗るといった対策も必要です。また、湿気が少ない=乾燥しやすい土地なので乾燥肌の人はスキンケア対策も重要です。
モンペリエ留学の費用はどれくらい?
物価が安いモンペリエ留学。その費用はどれくらいかかるのか、チェックしておきましょう。
主に次の項目について調べてみました。
- 渡航に関する費用
- 滞在費
- 生活費
- 学費
- その他諸費用
モンペリエ留学の渡航に関する費用
渡航に際しては次のような費用が必要です。
内訳 | 費用 |
---|---|
航空券 | 東京→モンペリエ(片道)7万円~9万円 |
海外旅行保険 | 留学生賠償責任補償付き (3ヶ月)約38,000円 |
ビザの申請費用 | 学生ビザ(90日を超える場合) 99ユーロ(約12,870円) (90日以内の滞在は不要) |
(1ユーロ=130円で計算しています)
治安がいいモンペリエでも海外旅行保険は必要
モンペリエは治安がいい都市ですが、夜間は人通りが少なくなるので注意が必要です。また、浮浪者や物乞いも多く、近寄ってきます。
海外旅行保険に「携行品損害補償」を付けておくとスリや盗難の被害に遭ったときでも補償が受けられます。
留学中には何が起こるかわからないため、保険は節約せずにしっかり加入しておきましょう。
90日以内の留学はビザは不要
フランスでは90日以内の滞在はビザが不要です。90日を超える場合でも、ディプロムや資格取得を目的としない場合はビジタービザで入国します。申請費用は99ユーロです。
モンペリエ留学の滞在費
モンペリエ留学の滞在は次の方法があります。
- 学生寮
- ホームステイ
- アパート
よく利用されるのは学生寮かホームステイです。ホームステイも学校と提携しているので、紹介してもらえます。
一方、アパートは費用がかなりかかります。
それぞれの宿泊先の1ヶ月の費用を比べてみました。
宿泊先 | 1週間の費用 | 4週間の費用 |
---|---|---|
学生寮 (1人部屋・食事なし) |
200ユーロ (26,000円) |
760ユーロ (98,800円) |
ホームステイ (1人部屋・2食付き) |
199ユーロ (25,878円) |
796ユーロ (103,480円) |
アパート (2人部屋・食事なし) |
525ユーロ (68,250円) |
2100ユーロ (273,000円) |
アパートシェア (1人部屋・食事なし) |
120ユーロ (15,600円) |
480ユーロ (62,400円) |
(1ユーロ=130円で計算しています。)
アパートをシェアする場合は、シングルルームですがアパートを複数の人でシェアするということで、キッチンやバスルームは共同で使います。
ホームステイは食事付きのところが多いので、自炊に不安な場合はそちらを選択するといいでしょう。
ホームステイは学校と提携しているところが多いので学校を決めて紹介してもらう方法がありますが、不安な場合は留学エージェントに頼むこともできます。
現地の事情に詳しいエージェントに相談すると安心です。
モンペリエ留学で必要な生活費
モンペリエの物価は日本と大きく変わらないため、1ヶ月の生活費は日本での暮らしを元に計算してみましょう。
ホームステイで朝食と夕食が出る場合は、昼食だけを自分で準備することになります。サンドイッチとドリンクを買った場合、1食5ユーロ(650円)、1ヶ月で150ユーロ(19,500円)です。
学生寮やアパートなどで自炊をする場合も考えておく必要があります。朝食の材料費300円、ランチ代(サンドイッチとドリンク)650円、夕食の材料費600円とした場合、1日で1,550円、1ヶ月で46,500円かかることになります。
もっと節約することもできるでしょうが、多めに見て1ヶ月で食費を5万円と考えておくと安心です。
さらに交通費や日用品などを2万円かかるとみて、1ヶ月の生活費は7万円ほど必要ということになります。
モンペリエ留学の学費
Ecole Klesse語学学校の例で学費をご紹介します。Ecole Klesseは1965年に創立された語学学校で、モンペリエの中心エリアにあり生徒の評価も高く、教材費は無料になっています。
コース | 1週間 | 4週間 | Standard Couese (週20レッスンの一般的なコース) |
214ユーロ (27,820円) |
855ユーロ (111,150円) |
---|---|---|
Intensive (週32レッスンの一般コース) |
333ユーロ (43,290円) |
1330ユーロ (172,900円) |
One-to-One 20 (個人のニーズに合わせたレッスンを実施) |
855ユーロ (111,150円) |
3420ユーロ (444,600円) |
Business French (一般フランス語とビジネス仏語) |
404ユーロ (52,520円) |
1615ユーロ (209,950円) |
(1ユーロ130円で計算しています。これ以外のコースもあります)
これは一例で語学学校によって学費は異なりますが、この例のように一般的なコースで1ヶ月12万円~17万円ほどかかります。
モンペリエ留学1ヶ月の費用は約34万円
これらの情報を元にモンペリエ留学で1ヶ月にかかる費用は次のようになります。
- 滞在費……10万円(学生寮利用の場合)
- 生活費…約7万円(食費・日用品など)
- 学費…15万円
- レジャーや観光費その他…2万円
合計すると1ヶ月で約34万円かかることになります。
留学費用を抑える方法
食事付きのホームステイを探したり、なるべく自炊して食費を節約したりすることで留学の費用を抑えることができます。
学費も抑える方がいいですが、節約ばかり考えて留学の目的を達成できないと本末転倒です。目的に見合う学校を選んで、それ以外の部分を抑えるようにしましょう。
レジャーに合わせてお小遣いも必要
モンペリエはパリに似た小都市ですが、街自体はそれほど広くはありません。観光やレジャーも美術館やビーチに行くなどすればそれほど費用はかかりませんが、少し足を延ばしたり、イタリアやスペインまで小旅行に行こうと思うと、それなりに費用がかかります。
現地で何をしたいのかを事前に調べて、計画を立てることが大切です。
モンペリエ留学におすすめのエージェント
モンペリエは学生が多い学園都市です。物価も安いので、世界各地から多くの留学生が学びに来ています。
ただ、フランスの他都市よりも知名度が低く、情報が少ないため、信頼できるエージェントに相談しながら進めると安心です。
いくつかの留学エージェントをご紹介します。
シュマンアッシュ(Chemin*h.)
シュマンアッシュはフランス留学を専門にサービスを提供している留学エージェントです。フランス在住10年以上というスタッフがきめ細かいサポートを行っています。
一部は有料になりますが、次のようなサポートをしています。
- 最適な留学プランの提案
- 留学準備と詳細の冊子プレゼント
- 留学に関する無制限メールサービス
- 語学学校の申し込み手続き代行
- 海外旅行保険や現地での携帯電話・インターネットのアドバイス
など
現地には心理カウンセラーも在籍しているので、留学中に不安に感じたことはどんどん相談してみましょう。
アフィニティ
アフィニティは留学前のカウンセリングをメールやSkypeで無料で受けられます。十分に相談した上で留学プランを提案してくれるので、希望に沿ったプランで留学できると評判です。
入学手続きや渡航手続きのサポートも万全で、渡航後には現地での研修サポートも受けられます。
いくつかのサポートプランがあるので、自分に合うサポートを選ぶことができます。
モンペリエ留学 まとめ
モンペリエはヨーロッパ最古と言われるモンペリエ大学があり、多くの学生が住んでいます。
イタリアとスペインの中間地点という地の利を生かして休暇には近隣の国に旅行に行けるのも大きな魅力です。
物価は日本とあまり変わらないので、生活費を計算する際には今の1ヶ月の生活費を参考に考えてみましょう。
ただ、都市部と異なり、若干の不便さがあります。慣れない土地での留学は不安を感じることもありますが、そんなときは相談できる留学エージェントを利用すると安心です。