フランス留学 2024/12/26

バスク地方注目の街ビアリッツ留学~魅力とデメリット・費用をチェック

バスク地方注目の街ビアリッツ留学~魅力とデメリット・費用をチェック
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ビアリッツはフランス南西部の大西洋側に位置する都市です。古くから王侯貴族の別荘地として有名で、各地のセレブが保養に訪れていました。

現在はサーフィンの聖地として、多くのサーファーが集う土地です。また、バスク地方への旅行の拠点としても注目を集めています。そんなビアリッツ留学の魅力やメリット・デメリット、費用などを詳しく解説します。

ビアリッツが留学生に人気の理由

ビアリッツは大西洋岸にある小さな都市ですが、近年さまざまな面で注目されています。留学先としても人気がありますが、その理由は何なのでしょうか?

ビアリッツ の基本情報

まず、ビアリッツの基本情報を知っておきましょう。

  • フランス南西部・大西洋のビスケー湾に面した町でピレネー・アトランティック県にある 
  • 人口は約3万人、面積は11.66㎡(千代田区とほぼ同じ)   
  • 18世紀ごろから王侯貴族の別荘地としてにぎわう 
  • サーフィンの国際大会が開かれ、世界中のサーファーが集まる 
  • バスク地方の中に位置し、旅行客も多い
  • パリからTGV(高速鉄道)で約5時間半  
  • 夏の最高気温は30℃、冬の最低気温は5℃前後で温暖 

ビアリッツが留学先として人気が高い理由

ビアリッツは留学生だけでなく、世界各国のセレブをもとりこにした街です。

セレブの別荘地

ビアリッツは、次のように王侯貴族や著名人が別荘地として住んでいたことがあります。

  • ナポレオン3世の皇后ウジェニー・ド・モンティジョ  
  • イギリス・ヴィクトリア女王  
  • イギリス・エドワード7世  
  • スペイン・アルフォソン13世  
  • ヴィクトル・ユーゴー  

それほど住みやすい土地だということがわかります。

サーフィンやウォータースポーツも盛ん

近年はサーフィンの国際大会が開催され、ウォータースポーツやタラソテラピーなどを楽しむ観光客が多く訪れています。

また、バスク地方を旅行する際の旅の拠点としても、人気があります。

過ごしやすい気候であること、スペインとの国境に近く、バスク地方にも属していて周辺地域への旅行に便利であることなどがビアリッツ留学の人気の理由になっています。

ビアリッツ留学4つの魅力とたった1つのデメリット

ビアリッツ留学の魅力やメリット、そして留学前に知っておきたいデメリットについて見ていきましょう。

まずはビアリッツ留学の魅力・メリットとしては、次の点があげられます。

  1. スペイン国境に近く、バスク地方の旅行にも便利  
  2. おいしい食材が安くて豊富
  3. ヨーロッパでのサーフィン発祥の地  
  4. 過ごしやすい気候  

スペイン国境に近く、バスク地方の旅行にも便利  

ビアリッツはスペインの国境近くで、スペインのサンセバスチャンまではバスで約1時間で行けます。

また、最近注目の「バスク旅行」も、ビアリッツを拠点にすると便利です。

バスク地方とは

バスク地方とはスペインとフランスの両方にまたがる地域を指します。約15万年前から人が住み始めたと言われ、一時期はバスク地方で1つの国を形成していたこともあるようです。

バスク地方のフランス側はビアリッツが属するピレネー・アトランティック県やランド県などが含まれます。一方、スペイン側は「バスク州」と呼ばれる自治州とナバーラ州が含まれます。バスク州はピレネー山脈の西側に位置し、総面積は約2万平方㎞で、300万人もの人が暮らしています。

バスク地方の主な見どころは次の通りです。

  • バスク州最大の都市ビルバオ(スペイン)……近代アートや旧市街、イベリコ豚が味わえる  
  • サンセバスチャン(スペイン)……ミシュランで高評価のレストランが多く、グルメが堪能できる  
  • オンダリビア(スペイン)……フランスの国境沿いにあり、各家庭のベランダに飾られた花や海岸のながめなどが美しい  
  • ゲルニカ(スペイン)……ピカソが描いた「ゲルニカ」の舞台となった街  

バスク地方は海岸沿いに広がるため、これ以外にも魚料理や海岸線を楽しめる街がたくさんあります。

スペインのマドリードを中心とした定番の観光地はすでに巡ったという人にとって、バスク地方は魅力にあふれています。

こういったバスク地方を旅するのにビアリッツは大変便利な土地なので、留学しながら旅行も楽しむことでフランスとスペインの両方を知ることができます。ビアリッツからバスク地方の各地に向かうツアーがたくさん企画されているので、利用するのもいい方法です。

おいしい食材が安くて豊富

ビアリッツは海に近いため、マーケットではさまざまな海産物が安く手に入ります。タコ、イカ、牡蠣、ムール貝、ロブスターなどパリのレストランで食べたら相当な金額になるような食材が、ここは驚くほど安くなっています。

また、珍しい地元の野菜も売っているので、自炊するなら現地の料理に挑戦するのも楽しいですよ。

ヨーロッパのサーフィン発祥の地 

ビアリッツのサーフィンスポット「コート・デ・バスク」は1957年にヨーロッパで初めてサーフィンが行われた場所だと言われています。

数キロにわたる遠浅の海、その地形からサーフィンにピッタリのいい波が起こるため、世界中からサーファーがやってきます。

もちろん初心者向けのレッスンもあるので、初めての人でも楽しめます。

過ごしやすい気候  

ビアリッツは夏でも最高気温が30℃を超えることがありません。また、最低気温が0℃以下になることもないため、温暖で過ごしやすい気候です。

日本のような高温多湿ではないため、留学中は快適な環境で勉強に集中できるでしょう。

ビアリッツ留学のデメリット

一方、語学学校の数が少ないというデメリットがあります。パリやリヨンといった有名なエリアと比較すると、学校の選択肢が少ないという悩みが発生します。

ただ、いい学校が多いので、その中から自分に合うところを選んで、フランス語の修得やバスク地方の旅行などを堪能しましょう。

ビアリッツ留学の費用はどれくらい?

魅力が多いビアリッツ留学ですが、気になる費用はどれくらいでしょうか?次の項目について調べてみました。

  • 渡航に関する費用  
  • 滞在費 
  • 生活費  
  • 学費  
  • その他諸費用 

ビアリッツ 留学の渡航に関する費用

渡航に際しては次のような費用が必要です。

内訳 費用
航空券   東京→ビアリッツ (片道)8万円~10万円 
海外旅行保険   留学生賠償責任補償付き (3ヶ月)約38,000円   
ビザの申請費用   学生ビザ(90日を超える場合) 99ユーロ(約12,870円)
(90日以内の滞在は不要) 

(1ユーロ=130円で計算しています)

レジャーや旅行も楽しむなら海外旅行保険は必要  

ビアリッツは高級別荘地として栄えてきた土地なので、治安はそれほど悪くはありません。ただ、海外なので、油断は禁物です。特にバスク地方の旅行やサーフィンなどのウォータースポーツを楽しみたいなら、ケガや病気に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。

治療費などの補償が受けられるので、おすすめです。

90日を超える留学はビザが必要

フランスでは一般の語学留学で90日を超える場合はビジタービザが必要ですが、90日を超えない場合はビザは不要です。

ビアリッツ留学の滞在費

ビアリッツ留学の滞在は次の方法があります。

  • ホームステイ  
  • レジデンス・アパート 

ビアリッツの学校では学生寮を設けているところは少なく、多くはホームステイを利用することになります。

または学校が紹介するレジデンス(アパート)を使う方法もあります。それぞれの宿泊先の1ヶ月の費用は次の通りです。

宿泊先 1週間の費用 4週間の費用
ホームステイ
(1人部屋・朝食付き)
204ユーロ
(26,520円)
816ユーロ
(106,080円) 
ホームステイ
(1人部屋・2食付き)
282ユーロ
(36,660円)
1128ユーロ
(146,640円) 
レジデンス
(シングル・食事なし) 
445ユーロ(57,850円)  1700ユーロ(221,000円)

(1ユーロ=130円で計算しています。)
このようにホームステイは安いのですが、学校まで公共交通機関を使って30分ほどかかるケースがあります。借りる場合は学校までの距離や経路、通学にかかる時間などをよく調べることが重要です。

ビアリッツ留学で必要な生活費

ビアリッツの物価はパリと比べるとそう高くはありません。

例えば、ピザは約800円~1500円、ランチメニューは9ユーロ前後(約1100円)、ディナーは2000円前後です。パリではランチが15ユーロ(約1950円)、ディナーは3000円くらいから高級店までさまざまです。

ビアリッツはマーケットで安い食材が手に入るので自炊して生活費を節約し、浮いたお金で旅行に行くという方法があります。

もちろん勉強に集中したいという場合はホームステイやテイクアウトなどの食事を上手に活用するといいでしょう。

生活費としては、朝食はホームステイで用意してもらい(料金に含む)、ランチとディナーを自分で何とかするというスタイルで計算してみました。

ランチはピザなど軽食代として700円、夕食は材料費700円で自炊すると食費が1日1400円、30日で42000円になります。

それ以外に日用品や交通費などもかかるため、合計で6~7万円ほど見ておきましょう。

ビアリッツ留学の学費

France Langue語学学校の例で学費をご紹介します。France Langueはビアリッツに1992年に創立された学校で、ビーチから5分、バスク風建築の校舎が特徴です。
同校の学費は次の通りです。

コース 1週間 4週間
Standard Programme
(週20レッスン)  
295ユーロ(38,350円) 1064ユーロ(138,320円) 
Intensive Programme
(週26レッスン)  
352ユーロ(45,760円) 1,273ユーロ(165,490円) 
French+Surf
(語学レッスンとサーフィンレッスン)  
537ユーロ(69,810円) 2,014ユーロ(261,820円)  
French+Golf
(語学レッスンとゴルフレッスン)  
789ユーロ(102,570円) 3,021ユーロ(392,730円)  

(1ユーロ130円で計算しています。これ以外のコースもあります)

これは一例で語学学校によって学費は異なりますが、この例のように一般的なコースで1ヶ月14万円~17万円ほどかかります。

ビアリッツ留学1ヶ月の費用は約35万円+α

これらの情報を元にビアリッツ留学で1ヶ月にかかる費用を計算すると約35万円がかかります。

ただ、これにはレジャー費は含んでいません。

  • 滞在費……11万円(ホームステイで朝食付き利用の場合) 
  • 生活費…約7万円(食費・日用品など)  
  • 学費…17万円  
  • レジャーや観光費その他…+α  

ベルリッツを拠点にしてスペインやバスク地方に旅行に行くことができるため、必要に応じて費用を準備しておきましょう。

ビアリッツ留学におすすめのエージェント

ビアリッツ留学は日本では情報が少ないため、自分で準備を進めるのは大変です。学校選びや滞在先の選定、必要なモノ、費用の準備などを相談できる留学エージェントを探しておきましょう。

いくつかのエージェントをご紹介します。

アフィニティ 

ヨーロッパ全般の留学をサポートしているアフィニティ。ビアリッツ留学にも対応しています。主なサポートは次の通りです。

  • 留学前にSkypeやメールで無料カウンセリング  
  • 希望を聞き出した上で留学プランの提案  
  • 入学手続き、授業料の支払い、滞在先の手配など 
  • 航空券や海外旅行保険の手配、空港の送迎など渡航に関するサポート  
  • 現地でのサポート  

特に現地での「24時間緊急電話連絡サポート」や「留学中Q&Aサポート」は、留学中の不安解消に役立ちます。

ブリッジ留学サポートセンター

ブリッジ留学サポートセンターはお仕着せの留学プランではなく、個人の希望に基づいたプランを考えてくれるエージェントです。

また、現地の生活に対する要望(滞在先や学校選びなど)にもできる限り応えられるように配慮してくれます。

細かい質問に対しても誠実に対応する姿勢はとても好感が持てます。まずは気になっていることややりたいことを相談してみましょう。次の一歩が踏み出せますよ。

ビアリッツ留学まとめ

ビアリッツはフランスの南西部にあり、スペインとフランスにまたがるバスク地方の一部です。

昔から王侯貴族が別荘地にしていたことからもわかる通り、温暖な気候と美しいビーチが魅力的な土地です。

スペインの国境に近いため、バスク地方の旅の拠点として人気が高まっています。一方、サーフィンの国際大会が開かれるなど、ウォータースポーツも盛んです。

ビアリッツは小さな街ですが魅力が満載で、有意義な留学になるでしょう。ただ、現地情報が少ないため、留学エージェントに相談しながら進めると安心です。

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