ボルダー留学の6つのメリットと人気の秘訣とは?実際に必要な費用の概要もご紹介
アメリカ合衆国コロラド州に位置するのどかな雰囲気を持つ都市、ボルダー。州都であるデンバーからは北西約40km 離れており、標高5,430フィート(1,655m)の高地背景が特徴的です。大自然に囲まれ開放的な雰囲気が漂う街ですが、その一方でコロラド州内で最大規模の大学であるコロラド大学ボルダー校の本拠地でもあり、多くの留学生を受け入れる教育都市と言う一面も持ち合わせています。この記事では、ボルダー留学の6つのメリットと人気の秘訣に加え、実際に留学に必要な費用の概要も解説します。
ボルダー留学が日本人に人気の理由
アメリカ合衆国コロラド州にある都市、ボルダー。州都であるデンバーからは北西約40km 離れており、田舎と便利さが融合した心地よい立地が魅力的な街です。標高5,430フィート(1,655m)の高地背景が特徴で、陸上選手の強化合宿に使われるなど珍しい背景を持ちます。
大自然に囲まれ開放的な雰囲気が漂う街ですが、一方でコロラド州内で最大規模の大学であるコロラド大学ボルダー校の本拠地としての一面もあり、それに付随した多くの教育機関があることからも留学生に人気の街でもあります。ですが、ボルダーが留学先として人気がある理由は他にもあります。
実は、ボルダーは毎年アメリカ人が住みたい国内の街のトップ10にランキングされるほどの人気の高い街。自然が多く、お洒落なアートがあふれ、ゆったりとした時間が流れているボルダーは、留学生だけではなく、アメリカ人にも好まれているのです。そのため住人の国籍も様々。ボルダーの人種的な構成は白人が88.33%、アフリカン・アメリカンが1.22%、先住民が0.48%、アジア系が4.02%、太平洋諸島系が0.05%、その他の人種が3.50%、混血が2.40%。大多数は白人が占めますが、人口の8.24%はヒスパニックまたはラテン系というアメリカならではの多国籍感が強い地域でもあります。このような地域ならいろんな背景を持つ多国籍の留学生が馴染みやすいのも納得です。
またボルダー住民の平均年齢層も、特徴的です。この都市内の住民は14.8%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が25.9%、25歳以上44歳以下が33.0%、45歳以上64歳以下が18.4%、及び65歳以上が7.8%。中央値年齢は29歳で、とっても若い人が多いという印象です。この中には長期滞在している留学生も含まれますので、この数からもボルダーが学生を中心に回っている街だということが分かります。
ボルダーに集まる留学生はまさに多国籍ですが、意外にアジア人もよく見られ、全体的に見れば日本人も少数ですが見られます。何しろコロラド大学といえば有名な大学ですから、入学、もしくは編入のためにボルダー留学を目指す日本人は少なくないことでしょう。
ボルダーは、高度な教育を受けたい、また静かな環境でじっくり勉強に集中したいという条件を満たしており、そのような条件を好む日本人留学生に人気の留学地なのです。
ボルダー留学のメリット
ロッキー山脈に近いコロラド州にあり、コロラド大学システムの本校になっているボルダー。アウトドアやリゾート地として知られ、毎年「住みたい町ランキング」で全米上位に上げられる人気の都市でもあります。そんな中でも顕著な特徴は、有名な大学や教育機関が多いため、世界各地から集まった多国籍な留学生が沢山いるということ。勉強熱心で高い志を持った若者が集まり、活気にあふれています。
そんな魅力的な街ボルダーですが、留学地として人気の秘訣は決してそれだけではありません。
他にもボルダー留学のメリットには、このような要素が考えられます。
- 高い教育レベルを誇っている
- 治安が良いので安心
- 美しく自然が多い環境が整う
- 土地を生かしたアクティビティが多い
- 生活必需品には事欠かない
- エコ&ヘルスな生活が魅力
ではここから、ボルダー留学のメリットを一つずつ詳しくご紹介していきましょう。
高い教育レベルを誇っている
ボルダーには、世界的にも有名なコロラド州立大学ボルダー校があります。それに加えて幾つものコミュニティカレッジや語学学校もあり、高度な教育レベルが提供されている街でもあります。2017年のU.S.ニュースでは、全米で最も教育水準の高い州としてコロラド州が第2位との公の発表がありました。この中には、コロラド州立大学ボルダー校、コロラド州立大学、デンバー大学の3大学が含まれます。
特にコロラド州立大学ボルダー校は、理工系に強いと言われており、ノーベル賞の対象になるようなレベルの高い研究が行われています。人気がある専攻はジャーナリズムや心理学、英語学などですが、全体で見ると学部レベルでは85の専攻、修士課程では70、博士課程では50ものプログラムを提供している大規模教育機関です。
これだけ多く学べることがあると、世界中からレベルの高い学生たちが集まってくるのは当然で、そのためボルダー周辺の大学レベルはとても高く、競争率も高いので、合格ラインも年々厳しくなりつつあります。自分を試し、限界まで頑張りたいというストイックな方にはぴったりの留学地と言えるでしょう。
治安が良いので安心
いざ留学するとなるとまず決めなければならないのは、留学先。その時に大きく決定を左右する要素は、やはり土地の治安問題でしょう。アメリカは日本と比べると治安は良い方ではありませんし、銃の所持率も多いので、大きな犯罪に巻き込まれる可能性が高いことは承知の上です。留学生の中には、都会の方がたくさん人がいて安心という理由で学生が多いカリフォルニア州やニューヨーク州を選ぶ方も多いようですが、実際には都会にいるからと言ってトラブルに巻き込まれる可能性は低くはありません。
一方、ボルダーは教育都市ということもあり、治安については大きな心配をする必要はありません。住民の多くは教育関係者や研究者など社会的地位があり、何かしらの教育に携わるものとしてモラルを守る傾向が強いのが特徴です。そのため、ボルダーは犯罪率が低い街と言われており、アメリカ人も住みたがる安全な地域として認知されているのです。
このような治安状態なら、留学先としてボルダーを選びたくなる気持ちもよく理解できます。
美しく自然が多い環境が整う
どんな環境を好むかという点は個人の好みの問題ですが、自然が多い場所でゆったり留学生活を楽しみたいという方には、ボルダーは特におすすめです。アメリカのコロラド州ボルダーの立地は、標高5,430フィート(1,655m)の高地ですので、少し変わった環境です。
ロッキー山脈の麓に位置しているため標高がとても高く、山脈と緑に囲まれ、時には陸上選手の高地トレーニングの場所としても活用されます。高地のため多少酸素濃度が低いこともあり、気管が弱いなどの身体的な問題があれば滞在は難しいかもしれませんが、制約がなければ空気がきれいな場所で暮らせるというメリットがあります。
また山脈に囲まれているため、冬の景観は抜群。積雪量も日本でいう北海道ぐらいありますので、寒さは厳しいですが、雪化粧された美しい山脈を拝むことができ、リフレッシュした気持ちになれるはずです。
土地を生かしたアクティビティが多い
ボルダーは高地と言う立地を生かして、多くのアクティビティを展開しています。特にスノーボードなどのウィンタースポーツが有名で、アメリカ全土でもパウダースノーが楽しめる州として知られています。地元のアメリカ人はもちろん、国外からも冬のアクティビティを楽しむために多くの人が集まりますので、多国籍の人との交流の場ともなっています。
また、冬だけに限らず夏のアクティビティも盛んで、ボルダーの豊富な自然を生かしたロッククライミングやカヌーなど、アメリカのダイナミックな自然を満喫できるアクティビティも人気。語学学校やコミュニティカレッジの中には、このようなアクティビティを自由参加で一緒に行えるように設けているところもあり、学生たちが自然を通して豊かに心を育てることができるようにサポートしている所もあります。
また他にも、シャトークァ・パークには初心者から上級者まで楽しめるハイキングコースもあり、四季折々の美しい景色を眺めながらピクニックハイキングができます。実は、ボルダーが属しているコロラド州はほぼ梅雨がない環境なので、夏でもシャトークァ・パークでは屋外ウェディングが行われたり、週末にコンサートやイベントなどが開催されることも多く、一年中楽しめる環境が整っています。
これはボルダーの立地ならではの楽しみ方なので、自然が多い環境を好む留学生にとっては、飽きることなく留学生活を送れる要素になるはずです。
生活必需品には事欠かない
ボルダーの人口は、約10万人前後。大都市のような華やかさはありませんが、生活に必要な物は全て揃いますし、滞在に不便なこともありません。買い物できるスポットも多く、有名なのはパールストリートと呼ばれる中心街のストリート。100軒以上のショップが並び、カフェやブティック、レストラン、ブランドショップまで揃います。エコロジーな街として名を馳せているボルダーらしく、健康志向のオーガニックなレストランも多いのが特徴です。多国籍の料理も多いので、外国人でも飽きることはありません。
またその他にも、大学の北東に位置する29thストリート・モールも人気。高級ブティックやレストラン、カフェなどがずらりと並んでいて、パールストリートよりも少し高級志向。
コロラド州立大学から車で20分ほど離れた所には、フラットアイロン・クロッシングという大きなショッピングモールもあります。日本で言う巨大なイオンモールのような感じで、リーズナブルなものからアメリカ定番のファッションブランド、生活必需品、家電など何でも揃っています。
大都市ではないのにこんなにショッピングスポットが揃っている街は珍しいものです。このようにボルダーは、田舎ののどかさと都会の便利さをバランスよく兼ね備えているため、住みやすい街として人気が高いのかもしれません。
エコ&ヘルスな生活が魅力
コロラド州ボルダーは、教育都市や立地を生かしたアクティビティの点で有名ですが、実は住民の健康意識が高いことでも知られています。元々山々に囲まれた立地のボルダーは、ありのままの自然環境に配慮したエコロジーな街というイメージを前面に押し出しており、エコ推進、または健康志向の街として注目されているのです。
全体がそのような雰囲気のため、街にあるレストランでは健康に配慮したメニューや食材を使っているものが多く、オーガニックフードを取り扱うスーパーも少なくない環境。その影響もあってか、アメリカ国内の中でもコロラド州の肥満率が全米でもっとも低いというデータさえある程です。
多くの日本人留学生は、アメリカ独特の高カロリーな食生活で体調を崩すことがありますが、ボルダーならその心配はない様子。ヘルス思考でエコロジーな生活は、世界的な流れにも沿っていますし、留学生活を元気に乗り切るためにも必要不可欠な要素です。
ボルダー留学のデメリット
静かな環境で勉強に集中でき、高いレベルの教育を受けることが可能なボルダー留学。留学生たちに人気がある理由はよく分かりますが、実際に海外で生活するとなると色んな問題やデメリットもあるものです。その土地ならではの悩みや注意点もありますし、その都度対応していかなければならない状況もあります。
留学するとなればある一定の期間生活しなければならないのですから、留学先のデメリットに自分がうまく対応できるかどうかを事前に確かめておく必要があります。それは留学生活を成功させるための大切な秘訣でもあるのです。
たとえば、ボルダー留学で考えられるデメリットには以下のようなものがあります。
- 寒さが厳しい傾向がある
- 交通機関が充実しておらず不便
ではここから、ボルダー留学のデメリットについて一つずつ詳しくご紹介します。
寒さが厳しい傾向がある
留学生にとって健康維持のバロメータともなる、気候問題。特に日本人は気温変化がある四季に慣れていますので、同じく四季があるボルダーでの滞在はさほど苦にはならないはずでしょう。
ボルダーの気候は一年を通して変化が多く、夏は暑すぎず過ごしやすく、冬は非常に寒く、乾燥状態が多いというもの。1 年を通して、気温は マイナス6°Cから 30°Cに変化しますが、マイナス14°C 未満または 35°C以上になることはほぼありません。ただ、先ほども触れた通りボルダーはロッキー山脈の麓にある街ですので、冬の寒さは厳しい傾向にあります。ウィンタースポーツも盛んなくらいですから降雪量も多く、寒さに適応できない留学生が体調を崩してしまうこともしばしばです。
また、日本でも山の麓は天気が変わりやすいといわれますが、ボルダーも同じで天気が分刻みで変わることがよくあります。雪が沢山降ったかと思えば、次の日には暑く感じるくらいの気温になったり、その逆も然り。その為体調管理は非常に難しいようです。服装での調節や冷暖房機器の調達など、気候対策に時間を取られるかもしれません。
交通機関が充実しておらず不便
コロラド州ボルダーは大都会ではなく田舎街なので、交通機関の充実度は正直よくありません。日本のように電車でどこへでも行けるわけではありませんし、なんと言っても敷地が広いので徒歩で移動と言っても時間がかかってしまいます。またエコ&ヘルス思考の街なので自転車移動の方もよく見かけますが、買い物や遠出の際には不便かもしれません。
ボルダーで留学生が良く利用しているのは、Buff Bus。これはコロラド大学ボルダー校のキャンパス周辺を走るスクールバスで、学生寮が多く固まっている“Williams Village”というエリアとキャンパスを繋いでいる循環型のバスのことです。Williams Villageやその周辺に住んでいるならば無料で乗れるので便利ですが、それ以外の学生にはメリットは少ないかもしれません。
また、デンバーに拠点を置く鉄道会社が運営しているRTDの路線バスも走っていますので利用できますが、フリーパスを持っているコロラド大学の学生以外は2〜5ドル程度の運賃が必要です。毎日ともなれば結構な出費になります。
アメリカは車社会ですので、特に田舎になれば車の所持は必須と言われますが、留学生が車を維持するには金銭的なハードルが高く、現実的ではないでしょう。ボルダーに滞在するのであれば、自分の行動範囲の中でどのような移動手段があるのか、事前に調べておくことが必要になるかもしれません。
ボルダー留学実現に必要な費用の概要
ボルダー留学実現において、やはり一番気になるのは費用の問題です。留学期間や学校選び、滞在方法などによって必要な費用の金額には差が出ますが、すべての留学生がまずは必要な情報を集め、予算を立て、その中でベストな留学プランを練っていく必要があります。
ボルダーの場合、田舎街なので物価もそんなに高くなく、費用を比較的リーズナブルに抑えられるかもしれません。ボルダー留学に必要な費用は、1ヶ月につき平均で約37~39万円前後と言われています。もちろん生活スタイルや選ぶ学校の違いなどで必要な費用の概算は異なりますが、一般的に参考にされている金額例を以下に示しています。
項目 | 必要な費用 |
---|---|
航空券(往復) | 11万円前後 |
語学学校 | 13万円前後 |
滞在費 | 10万円前後 |
交際費 | 2万円 |
海外旅行保険 | 2万円 |
合計 | 38万円程度 |
※この費用の中にはビザの申請費用や食費などを含む生活費は含まれていません。実際にはこの価格よりも上回る可能性が高いので、あくまでも参考価格としてご覧ください。
語学学校の費用
ボルダーに留学する場合、一番大切な費用として計算しなければならないのは学費。もちろん金額は一律ではなく、留学時期や場所、期間、学校のレベルなどによって変化します。
ボルダーには有名大学があり、学業レベルも高い傾向にあるので競争率も高く、学費は平均か、少し上を想定しておいた方が無難でしょう。大学に進学もしくは編入するのか、コミュニティカレッジに行くのか、語学学校からスタートするのかによっても違いますが、平均的には年間330万円~400万円の費用を計画しておくことが必要でしょう。
期間 | 費用の目安 |
---|---|
1ヶ月 | 27~48万円前後 |
3ヶ月 | 82~150万円前後 |
6ヶ月 | 165~200万円前後 |
1年間 | 330~400万円前後 |
※この費用の目安には、航空券(往復)と語学学校の学費、滞在費、生活費が含まれていますが、その他の必要な費用は含まれていませんのでご注意ください。
ボルダーで一番人気が高いのは、コロラド大学ボルダー校(University of Colorado Boulder)。公立の大学で、ボルダー校はコロラド大学のメインキャンパスになります。全米の公立大学上位30位以内に入るレベルの高い大学で、3万人以上の在校生を抱える大規模教育機関です。同大学では150コース以上の分野から選考を選ぶことができ、全体的に教育レベルが高いことで知られています。特に教育学や建築学、経営学、音楽学、教養学、法律学などは評価が高いと言われており、そのため世界中からレベルの高い学生が集まるので、教育都市としてのボルダーの価値は年々上がりつつあります。
この大学の凄いところは、充実した設備。敷地内には各専攻の授業を行う建物のほかにも、学生寮、朝昼晩のごはんが提供されるカフェテリア、大きな図書館、プラネタリウム、ジムやスケートリンクを備えた運動施設などがあり、大学の敷地を出なくても生活できる充実ぶりです。ですが、そうなってくると高くなってくるのが年間の学費。便利で快適である程、学費が高騰するのは仕方のないことです。
このほかにもボルダーには、コロラド大学を中心として語学学校やコミュニティカレッジも多いので、教育機関の選択肢は非常に広いと言えるでしょう。
ただボルダーに留学する学生のほとんどは、有名大学、つまりコロラド大学への入学や編入を目的としています。そのため事前に語学力を身につけるために、語学学校に通ったり、コミュニティカレッジに通い、途中から大学に編入するというパターンが多く見られます。その際、語学学校に通っていた時の学費と大学に編入してからの学費には開きが生じるので、あらかじめ年間の学費をきちんと確認しておき、対応できるように準備しておきましょう。
滞在費用
ボルダー留学で学費の次に大きな出費となるのは、滞在費。家賃は必ず出ていく固定費ですし、金額も大きいので節約しようがないようにも思えます。また海外では特に、滞在費は安全性の確保と比例するところがありますので、安ければ良いという問題でもありません。
とはいえ、滞在方法は幾つかの選択肢の中から選ぶことができ、自分の希望に合ったものを決めれるというメリットもあります。方法によっては費用を抑えることも可能なので、滞在費用の節約も夢ではありません。
ボルダー留学の際、選択肢としては寮、ホームステイ、ルームシェアが一般的です。
寮の場合の費用
●ボルダーで寮生活をする場合の費用目安:1ヶ月平均6万~10万円前後
ボルダー留学で寮生活を選択した場合、滞在費用は上記に記した金額を参考にしていただけます。金額に差があるのは、寮の築年数、利便性、立地、入寮率などによって違いがあるからです。学校内に寮があるとか、留学生が固まっている地域にある寮なら高額になりますし、ちょっと不便でも郊外にある寮ならリーズナブルな価格になりやすい傾向があります。
寮では相部屋が基本で、多国籍の同性と共同生活をすることになります。寮によっては寮費の中に、食事代が含まれているものとそうでないものがあるので、事前に確認しておきましょう。
寮の生活は本当に刺激的で楽しいものです。色んな国籍の留学生と仲良くなることができますし、様々な生活スタイルや文化を目にするので、自分の見方や考え方にも良い影響があります。多くの留学経験者は、留学中に体験した寮の生活がその後の自分にとって良い影響を及ぼした、と回答しているほどです。
また寮は学校が管理していたり、提携しているので安全面でもリスクを抑えられます。女性で初めての留学なら、大人の目が行き届いている寮生活は安心かもしれません。
ホームステイの場合の費用
●ボルダー留学でホームステイをする場合の費用目安:1ヶ月平均7万~10万円前後
ボルダー留学でホームステイをする場合、費用の目安は寮生活の場合とさほど変化はありません。ただし一般の家庭に入れてもらって生活するわけですから、学生同士の生活とはずいぶん雰囲気が異なります。現地人ならではの生活を体験できますし、学生以外の人に語学学校で学んだ英語を試す良い機会にもなりますので、コミュニケーション能力を培うにはもってこいの場です。
ボルダーには大学などの教育機関が多いので、基本的に街の人たちは留学の受け入れに慣れています。ホストファミリーを長くしてくれている家族も少なくなく、留学生が馴染みやすいように接してくれることでしょう。ホームスタイ体験は、留学生活の醍醐味ともいえます。きっと良い思い出になり、勉強以外にも多くのことを学べる機会になるはずです。
ルームシェアの場合の費用
●ボルダー留学でルームシェアをする場合の費用目安:1ヶ月平均7万~15万円前後
ボルダー留学でルームシェアをしようと思った場合、費用はどこに住むかで大きく差が出ます。これは当然のことですが、学校が集中している中心地を選ぶと、便利ですが費用は高くなりますし、郊外を選ぶと少し不便ですが平均価格はかなり下がります。
コロラドは基本的に大都会ではないので、中心を離れたところではアパートそのものがほとんどなく、一戸建ての賃貸が多い様子。戸建てはアパートよりも安いようで、中には3ベッドで500ドルという格安物件も。シェアすると住居費はかなり節約になります。車を持っている友人がいる、もしくは車を持つ前提であれば戸建てのルームシェアもありでしょう。
ボルダーは日本人の留学生がまだ多くないので情報が少ないため、もし語学力やリサーチ力に不安があるなら、地元に特化している留学エージェントに滞在手続きに関して手伝ってもらうと良いかもしれません。
渡航費用
●ボルダー留学で必要な渡航費用の目安:平均10万円~12万円前後
実際にボルダーに行くために必要な渡航費は、留学費用の中でも特に必要な物です。渡航するための手段は大抵は飛行機が一般的ですが、決して多くの方がイメージしているほど高額なものではありません。時期や購入時期をよく考えれば、予算よりも低い金額で購入することは十分に可能です。世間が休暇の時は航空券も値上がりしますので、長期休暇後の時期を避けて購入したり、トランジットが長い乗継便は人気がないので安くなる傾向があります。
現在、ボルダーから最も近い国際空港は、デンバー国際空港(Denver International Airport)。1995年にオープンしたアメリカ最大級の空港で、ロッキー山脈をイメージして作られた白い半透明の屋根が特徴的です。今のところ日本からボルダーへの直行便はないため、日本からの場合はロサンゼルスやサンフランシスコ、シアトルなど西海岸にある空港を経由する必要があります。
経由各空港からデンバー国際空港までの所要時間は約2時間程度。その後、デンバー国際空港からボルダーまでの所要時間は車で約50分ぐらい、公共バスでは1時間半程度です。
多くの方は空港とボルダー市内への連絡交通手段として、RTDスカイライドを利用します。
これは、デンバー国際空港とボルダーの中心にあるバスターミナル(Boulder Transit Center)を結ぶ公共バスで、片道11ドルで乗車でき、最も安く一般的な移動手段です。朝の6時過ぎから夜の11時過ぎまで、一時間に約一本のペースで運行しているのでとても便利です。
海外保険費用
●ボルダー留学で必要な海外保険費用の目安:平均年間20万円~25万円程度
海外に旅行する時や滞在する時に加入を勧められる、海外保険。もちろん義務ではなく任意ですが、加入していれば急な事故やケガ、病気に遭遇した時に大変助かります。
良く海外に行かれる方はご存じのことと思いますが、海外の場合、治療費や薬代が実費になることがほとんどですので、海外保険に入っておかなければ賄える金額ではありません。
ボルダーを含め、アメリカの医療は基本的に社会保障ではなくサービス業ですので、保険に加入していなければ、時には治療を拒否される場合もあります。その点は日本よりもシビアですので、海外保険の加入は自分の身を守る方法の一つだと捉えておくと良いでしょう。
留学生が生活費用に充てる資金には限りがある場合が多く、その中で予算を立てますから、大きい額の海外保険まで賄えないと考える気持ちは分かりますが、異国の地でケガや病気になった時、自分だけで事態に対処するのは並大抵のことではありません。可能ならば是非、手続きしておくことをおすすめします。
ビザの申請費用
●ボルダー留学で必要なビザの申請費用:1万8000円
ボルダーに留学する場合、滞在期間に関係なくビザの取得が必要となります。基本的に週18時間以上英語コースを受講する場合は学生ビザが必要となりますので、忘れないようにしましょう。
アメリカのビザは取りにくいことで有名ですが、基本的にそれは個人で取得しようとする場合のこと。プロの留学エージェントなどを通して正規に留学手続をとれば、ビザの取得はスムーズに終わります。無理に自分だけで行おうとせずに、プロに相談してみるのも賢い方法です。
生活費用
●ボルダー留学で必要な生活費用の目安:年間75万円〜150万円前後
留学生活で他に必要となる大きな経費は、毎日の生活費です。食費や消耗品、その他の必需品を購入する代金、交際費なども含まれます。この費用は特に個人差が大きく表れる分野でもあり、生活スタイルや元々の金銭感覚も関係します。
同じアメリカでも州によって税金のシステムが違ったり、物価も違いがあるので、生活費は地方ごとに異なります。コロラド州は比較的生活費が安くすむ地域と言われており、ボルダーもその一つ。他の大都市と比べると、小さな街であるボルダーは家賃や物価が安めの傾向があり、留学生にとってはとても助かります。日本と比較するとほぼ横ばいか、若干低めです。コロラド州全体で見ると、東京と比較して60%位、ニューヨークと比較して70%程度の物価の様子。
特に肉類や野菜類などの生製品は安く手に入り、食費に大きな金額が必要になることはないでしょう。大型スーパーマーケットやディスカウントストアを利用して安く食材を購入し、自炊を心がけるなどすれば随分生活費を抑えることができます。
日本人留学生にとって必需品の日本食材ですが、販売はされているので大抵のものは手に入ります。ただ、やはり割高ですので妥協できるものは妥協し、アメリカ産のものを選ぶなど工夫すれば負担は減らせるはずです。
また、特に気をつけなければならないのが光熱費。夏の期間は問題ないのですが、ボルダーは冬の寒さが厳しいので、寒い時期の電気代やガス代は思った以上に跳ね上がります。これらの点も念頭において、一年間の生活予算をたてておいた方が良いかもしれません。
ボルダー留学をサポートしてくれるおすすめのエージェント
留学準備は、想像以上に大変なものです。必要な提出書類を揃え作成したり、留学のための最新情報を集めたり、手続きに駆けずり回ったり、多くの時間と手間がかかります。留学と言う大きな目標のためですから無駄な事ではありませんが、沢山の時間がとられるので、留学のために必要な他の準備が間に合わないなんていう可能性もあります。
そんな状況の中、留学生の力になってくれるのが留学エージェントです。抜け目なく着実に留学準備を進めるためには、その道のプロである留学エージェントにサポートしてもらうのが賢明です。留学エージェントは留学に関する最新の情報を持っていますし、多くの留学生を見てきているので必要なアドバイスをしてくれます。
ではここから、ボルダー留学をサポートしてくれるおすすめの留学エージェントを詳しくご紹介していきます。
留学ドットコム
2003年にオーストラリア・シドニーで海外発の留学エージェントとしてスタートし、創業16周年を迎えた留学ドットコム。東京のメインオフィスと名古屋の本社オフィスを加え、現在日本国内4都市にカウンセリングデスクを構えています。年間2,000名以上の留学生のサポート実績があり、幅広い選択肢の中から留学生それぞれの目的に適したプランを提案することに重きを置いています。
日本国内のサポートセンターに加え、現地でも留学生の手助けができるようにと、ニューヨークとロサンゼルスに現地オフィスの拠点があります。そのため、特にアメリカ留学に関して特化しており、留学に関する最新情報やビザの情報、学校との連携に関して多くのサポート体制を整えています。そのため、ボルダーなどの比較的マイナーな都市へ留学される方へのサポートも万全です。また現地オフィスでは困ったことがあった際は日本語で相談することができますので、緊急時やトラブルに巻き込まれてしまった場合でも安心です。
留学に関する面談や電話相談、メール、カウンセリングは東京オフェスをはじめ、大阪、名古屋、熊本で対応しておりますし、留学の説明会も札幌、東京、名古屋、大阪、福岡など各地で開催しております。まずはお気軽に、相談や情報収集だけでもお試しください。
GSI留学総合情報センター
沢山の国の留学プランを扱うエージェント、GSI留学総合情報センター。留学主要国であるアメリカはもちろん、その他の南アフリカやマルタなどのマイナーな国への留学サポートも行っている留学エージェントです。個人の予算に合わせた留学プランや、希望のコースを取り入れたカスタマイズプランの相談が得意で、本人が必要な支援サービスだけ選び割安な価格でプラン作成できたり、選択できるということで人気があります。
特に留学する人が多い主要国の情報には強く、アメリカ留学を希望する人には西部、東部、中部、南部などの地域別の特徴やメリット、デメリットも教えてくれるので、自分に合った留学先を決める目安になるはずです。
必要な情報は余すことなく教えてくれるので、まだ留学に関する詳細が定まっていなくても、まず相談してみて一緒にプランを練っていく方法もお勧めです。留学生それぞれ目的や希望は違います。留学全般の情報収集がしたい、格安な留学がしたい、学校の手続きだけ手伝ってほしい、どんな留学プランがあるのか知りたい、どの国が自分に合っているのか知りたいなど、まずは自分の知りたいことをはっきりさせ、一つずつ踏み固めていきましょう。
ボルダー留学 まとめ
アメリカ合衆国コロラド州にある大自然に囲まれた街、ボルダー。ロッキー山脈の麓に位置し、高地なので冬は立地を生かしたウィンタースポーツが人気で、多くの人が集まります。大都市であるデンバーにも車で30分ほどのアクセスで、非常に便利な立地でもあります。
ですがボルダーの魅力はそれだけではありません。美しい街並みと大自然の麓と言うのどかなイメージとは裏腹に、世界的にも有名なコロラド大学を有する教育都市でもあるのです。コロラド大学の教育レベルは高く、特に理系は強く、ノーベル賞の対象になるようなレベルの高い研究も行われています。多くの分野で専攻が選べることもあり、多国籍な留学生が集まり、教育環境としてはいうことはありません。それに加えて語学学校やコミュニティカレッジなどの教育機関も多いため、学生の街として有名なのも納得です。
またボルダーは大都市でもありませんから、留学費用もリーズナブルに抑えることができるのも人気の秘訣なのかもしれません。ただ、ボルダー留学だけに限ったことではありませんが、留学費用は予算に限りがあるものですから、事前にきちんとした計画を立てることが肝要です。まずは必要な費用を計算し、留学エージェントのサポートを得ながら最適なプランを立てましょう。正しい情報を基にきちんと計画を立てれば、ボルダー留学はより楽しく、充実した経験になるはずです。