セントジュリアン留学の8つのメリットとは?日本人に人気の秘訣や費用の概算も詳しく解説!
イタリア、シチリア島の南93 kmほどのところにある美しい国、マルタ共和国。最近では観光地として認知されるようになり、世界中から多くの観光客が訪れます。そのマルタの中で北東に位置し、リゾート地としてもっとも有名なのが、セントジュリアンです。高級ホテルやショッピングストアも多く、良好な治安、美しい景色、地中海の海の幸など魅力は山ほどあります。
またセントジュリアンには語学学校も多いため、留学先としての人気も高く、毎年多くの学生が留学に訪れる地でもあります。この記事では、セントジュリアン留学の8つのメリットに加え、日本人に人気の秘訣や留学費用の概算についても詳しく解説します。
セントジュリアン留学が日本人に人気の理由
イタリアの南側、地中海の中央にある小さな島国、マルタ。日本ではまだまだ認知度は低いですが、世界的には観光地として高い人気を誇る島国です。美しい海が見える高台の景観が特徴で、海岸沿いのいりくんだ入り江は美しい港の景観を創りだしています。
気候も比較的温暖で1年中観光ができるという素晴らしい土地。6月中旬から9月中旬までのサマーシーズンが一番観光客が増え、海水浴やダイビングなどのアクティビティを楽しむことができます。一方冬はシーズンオフですが、ホテルなども格安料金になるため、美しい景観を見に訪れたり、海辺でゆったり過ごす目的で訪れる人も少なくありません。
温暖な気候に治安の良さ、美しい海など魅力が多いセントジュリアンですが、訪れるのは観光客だけではありません。実はセントジュリアンの公用語は、ヨーロッパ諸国にしては珍しい英語とマルタ語。そのため語学留学を目的とした学生たちが多く集う場所でもあるのです。語学学校も多く点在しており、教育機関の選択肢も豊富です。
セントジュリアンがあるマルタ島自体とてもコンパクトで、中心地には学校やホテル、レストラン、ショッピングスポット、カフェなどが集中しており、勉強だけでなく生活面でも大変便利。そのため初めての留学でも気負わずにトライできると、日本人にも人気があります。また島全体でも1万人程度しかいない小さな街ですので、住民ものんびりしていてとっても親切です。観光地でもあるので外国人と接することには慣れていますし、昔から留学生の受け入れをしていることもあり、多国籍の人間に対しておおらかな雰囲気があります。穏やかな環境を好む日本人にはぴったりな留学環境と言えるでしょう。
セントジュリアン留学のメリット
マルタ島随一のリゾート地、セントジュリアン。美しい街並みと海が見える観光スポットが人気なのはもちろんですが、ナイトスポットも多く、商業施設やバー、クラブなどもあるため特に若者に人気があります。また多くの語学学校も中心地に固まっているので、毎日の通学や生活面で不便がなく、留学地としては最適な環境にあります。
リゾート観光地としての魅力と便利さを兼ね備えたセントジュリアンですが、留学地として人気の秘訣は決してそれだけではありません。他にもセントジュリアン留学のメリットには、このような要素が考えられます。
- 語学学校が多く選択肢が広い
- 温暖で過ごしやすい気候が続く
- 治安が良いので安心
- 親切でおおらかな住民が多い
- コンパクトな街なので移動に困らない
- お洒落で楽しめるスポットが多い
- ヨーロッパ諸国留学にしてはリーズナブル
- 日本人が少なく語学留学向き
ではここから、セントジュリアン留学のメリットを一つずつ詳しくご紹介していきましょう。
語学学校が多く選択肢が広い
マルタはヨーロッパ諸国に属する立地ですが、欧州の中では珍しく英語を公用語としている国です。正確には「マルタ語」と「英語」が公用語として使われており、住民同士が通常会話する時にはメインでマルタ語を使うようですが、知らない人同士、もしくは公共の機関に関しては主に英語が流通しています。そのため、ホテルや観光地、学校では英語を日常的に使っているため、留学地として人気があるのです。
特にセントジュリアンは、マルタの中でも語学学校がより多く集まっているエリアで、留学生の在住率も高い地域です。そのため街には活気があり、中長期の移住者も過ごしやすい環境が整っています。住みやすい雰囲気があるため日本人の留学生も見られますし、他にもヨーロッパや南米などを中心に世界中から生徒が集まるため、国際交流にはぴったりの留学地です。
セントジュリアンにある語学学校は、提供しているプランも様々。ストイックに短期集中型というプランもありますし、リゾート地という特性を生かして多くのアクティビティが盛り込まれたコースも多くあります。ハイシーズンには、バカンスをかねて留学に訪れるヨーロッパ諸国出身の学生も多いと言います。沢山ある選択肢の中から、自分の目的や希望に合わせて選べるのは実に嬉しいポイントです。
温暖で過ごしやすい気候が続く
マルタ島といえば、穏やかな気候…というイメージの方も多いのではないでしょうか?
確かにその通りで、マルタ島は海に面した地中海性気候の温暖な気候が特徴で、1年を通して過ごしやすいと言われています。
基本的にマルタの気候は、11月から4月の雨季(冬季)と5月から10月の乾季(夏季)の2つの季節に分かれます。冬季は平均気温約14℃前後なので寒すぎることはありませんし、夏季も平均気温約23℃前後と暑過ぎません。
ただし、夏のピーク時期は日差しがとても強く、特に6月から9月は最高気温が40度超えの日もありますので、出歩くのは危険です。そんな時には、地元の人が習慣にしている「シエスタ」を取り入れてみるのもおすすめ。「シエスタ」とはお昼休憩、もしくはお昼寝のことを指すのですが、一番暑い時間帯に行動することをさけるため、昔から現地で習慣になっているようなのです。そのためこの時期には「シエスタ」の習慣のため、正午から16時頃まではお店が閉まっている、なんてのんびりした光景も見られます。初めはびっくりするかも知れませんが、島国ならではのゆったりとした時間の流れに身を任せてみるのも、セントジュリアン留学の魅力の一つでしょう。
治安が良いので安心
マルタは非常に小さな島ですし、住民もそう多くはありませんので、治安は良好だと言われています。それはセントジュリアンも同じで、基本的にはすごく安心して過ごせる地域です。
カバンも普通に手にもって歩けますし、(通常、海外ではひったくり防止のためリュックを体の前に持ち、手で固定する)暴力事件などの凶悪犯罪も耳にしません。夜でも歩いて帰れるほど安全な地域だともいわれています。
特にセントジュリアンの海岸沿いには、ヒルトンなどの有名な5つ星ホテルが集中し、富裕層が集まる高級マンションも固まっているため、治安がとても良いことで有名です。その地域は、外国人が住んでいるマンションやアパートも多いため、留学中の滞在地としては女性一人でも心配する必要はないでしょう。
とはいえ、やはり海外暮らしであることにはそれなりの注意も必要です。観光地なのでスリやひったくりなどの軽犯罪は多発しているので、出歩く時間帯や人数、場所には気を遣いましょう。特にマルサ地区の「アルバートタウン」という場所は、売春やドラッグが問題になっている地域のため危険なので近寄らないようにしましょう。
留学生活を安全に過ごすためには、安心できる地域とそうでない地域を事前に調査しておき、よく理解しておくことは大切なポイントです。
親切でおおらかな住民が多い
初めての留学の際、留学先の雰囲気に馴染めるか不安に感じている方は多いことでしょう。国が違えば国民性も異なりますし、日本では当たり前のことも海外では通用しないことだってあるからです。
ですが、セントジュリアンの場合はその心配は皆無。セントジュリアンの住民は人懐っこい人が多く、すぐに仲良くなれる気質が特徴的と言います。そのため、街中を歩いているだけで声をかけられることもあるほど。困っている様子ならすぐに助けてくれることでしょう。
マルタは地理的にイタリアに近いため陽気なイタリア人の気質も持ち合わせていますが、イギリス植民地だった歴史が長いことも関係してか、真面目なイギリス人の気質も交じっているといわれます。そのため、明るく親切で、おおらか、人間関係を大事にする、そんな国民性を持っています。初めての留学で緊張していたとしても、そのような環境ならすぐに馴染むことができ、地元の方とのコミュニケーションもスムーズにとれるはずです。
コンパクトな街なので移動に困らない
マルタは小さい島国なので、セントジュリアン留学の際も移動手段には不便がありません。大抵はバスで動き、島同士の移動は船ですが、日常的な生活範囲の中なら徒歩での移動も十分可能です。どこを歩いても街並みが綺麗で、飽きることもありません。しかも気候も良いので、散歩柄らに歩いて移動している人も多く、交通費も浮くので一石二鳥です。
もしバスを利用するのであれば、片道1.50ユーロ(夏季は2.00ユーロ)で利用可能。1回のチケットで2時間有効というシステムです。ちなみに学生は無料で利用できます。ちょっとした移動には便利ですし、セントジュリアンから他の各市町まで出かけたいときにも、毎週金曜と土曜日に23時~4時まで深夜バスがあるので、移動にも困りません。マルタの首都であるバレッタやョッピング街のスリーマに行くにしても、バスで20分~30分程しかかからず、すぐに移動できるコンパクトさが魅力です。
お洒落で楽しめるスポットが多い
セントジュリアンはマルタの中でも一番の繁華街です。ショッピングやレストランが充実しており、日中は地元の人はもちろん、観光客で溢れています。
セントジュリアンに訪れる人の目的の多くは、ナイトスポットを楽しむためです。セントジュリアンには、カジノやクラブ、バーなどのナイトスポットが多いため、夜遅くまで人が溢れ、賑やかです。特にセントジュリアンの「パーチャビル」という地域は、クラブ街として有名で、語学学校によっては毎週末に学校主催のクラブに連れて行ってくれるイベントがあるほど。留学生の中にも、この楽しい雰囲気が好きでセントジュリアン留学を決めたという学生がいるほどです。
また海沿いのホテルやレストランでは、地中海に囲まれたマルタ特有のシーフード料理が味わえます。フレッシュで美味しいシーフードを食べながら、美しい風景を楽しめるのも魅力の一つです。
ヨーロッパ諸国留学にしてはリーズナブル
アメリカや東南アジア留学に比べて比較的留学費用が高いと言われる、ヨーロッパ諸国。ヨーロッパ諸国に留学したいと思っていても、費用の高さで留学を断念せざるを得なかった、という学生も少なくありません。
ですが、セントジュリアン留学の魅力の1つは物価の安さ。島国ですし、リゾート地なので物価が高いイメージがありますが、意外にもリーズナブルに暮らせると人気です。もちろん、お店のランクやカテゴリーにも関係しますが、学生の行動範囲ならそんなに生活費は高くならないでしょう。
たとえば、学生に人気がある大きなサンドイッチが1.5ユーロ(約190円)とか、コーヒーも日本円で100円以下で飲めます。語学学校に通い、友人とシェアハウスに滞在し、毎週末飲みに行ったり外食に行っても平均月8万円以下で足りるというから驚きです。ハードルが高いイメージがあるヨーロッパ留学ですが、セントジュリアンなら生活費が格安で済むうえ、リゾート気分まで味わえちゃうということで人気があるのも納得です。
日本人が少なく語学留学向き
語学習得を目的として留学する場合、留学先の日本人比率は大きなカギになると言います。同じ国籍の人間が多いとどうしても固まって過ごすようになり、英語を話す機会が減ったり、ネイティブの友人ができにくかったりするため、語学の習得向上を阻んでしまうからです。
その点、セントジュリアンは語学習得向き。欧州では留学先として人気のマルタですが、日本からとなると飛行機の直行便もないため距離も遠く、簡単に行ける場所ではないため、留学者数はそれほど多くありません。また、セントジュリアンがあるマルタにはワーキングホリデービザがないため、留学生としては欧州ならワーホリビザがある英語圏の国イギリスに行くことを選ぶ人が多いのです。そのような要素も関係してか、セントジュリアンの日本人比率はかなり少なめで、英語を学ぶ上では語学に集中でき、状況はとても有利と言えそうです。
語学留学される方で日本人が多いのは嫌という方、ストイックに英語を習得したいという方には、特にセントジュリアン留学はおすすめです。
セントジュリアン留学のデメリット
治安が良く開放的で、海辺の美しい街並みの中で暮らすことができるセントジュリアン留学。良い条件が揃っているため留学生たちに人気があるのも納得ですが、実際に海外で生活するとなると色んな問題点やデメリットもあるのも事実です。その土地ならではの悩みや問題点もありますし、その都度対応していかなければならないこともあるでしょう。
留学を成功させるうえで大切な事は、その場所で生活する際、留学先のデメリットに自分がうまく対応できるかどうかを事前に確かめておくことです。そうすれば予期せぬ事態にも対応できますし、不必要なストレスを抱えなくて済みます。
例えば、セントジュリアン留学で考えられるデメリットには以下のようなものが考えられるかもしれません。
- 日本からの直行便がない
- 交通渋滞が多い
ではここから、セントジュリアン留学のデメリットについて一つずつ詳しくご紹介していきます。
日本からの直行便がない
先ほども少し触れましたが、センタジュリアンがあるマルタは小さな島国なので、日本からの直行便はありません。ヨーロッパのどこかの国やトルコ、ドバイへの経由が必要となります。例えば成田空港から出国した場合、ターキッシュエアラインを使ってイスタンブール経由、もしくはエミレーツ航空を使ってドバイ経由などが一般的です。
中には片道の2回以上乗り換える便もあり、面倒な分費用は安く済みますが、所要時間は倍以上かかります。最短の乗り換えプランでセントジュリアンに着いた場合でも、所要時間は約16時間。乗り換えが多く、トランジットが長いものだと総時間30時間近くかかるものもあります。
日本からのアクセスが良くないため、移動が苦手な方や旅慣れしていない方にとっては負担に感じる場合もあるでしょう。
交通渋滞が多い
マルタは小さな島国ですので、その中にあるセントジュリアンも非常にコンパクトな作りです。そのため移動は比較的簡単なはず‥‥なのですが、実はマルタは常日頃から慢性的な交通渋滞に悩まされています。島の広さに対して人や車の比率が多すぎるのか、人々が動く時間帯が集中してしまうからなのか分かりませんが、特に朝や夕方は車が渋滞し、動かない状態になることもあります。
そのため街中を走っているバスも遅れたり、時には来ないなんてことも必然。語学学校にバスで通っている留学生も多いですが、この問題には皆悩まされるようです。
渋滞に巻き込まれると、なかなか時間の配分が調整できないため、可能であれば徒歩で通えるような場所に滞在したりするなど、交通機関に頼る予定は立てない方が無難です。
セントジュリアン留学実現に必要な費用の概要
セントジュリアン留学実現において、やはり一番気になるのは費用の問題です。留学期間や学校選び、生活スタイル、滞在方法などによって必要な費用の金額には差が出ますが、すべての留学生がまずは必要な情報を集め、予算を立て、その中で自分にとってベストな留学プランを練っていく必要があります。
セントジュリアンの場合、マルタ自体が小さな島ですので特別物価が高いというわけではありません。ですが、リゾート地であることも加味して、日本と同じ位の予算は見ておく必要があるかもしれません。
セントジュリアン留学に必要な費用は、1ヶ月につき平均で18万~38万円前後と言われています。もちろん生活スタイルや選ぶ学校の違いなどで必要な費用の概算は異なりますが、一般的に参考にされている金額例を以下に示しています。
項目 | 必要な費用 |
---|---|
航空券(往復) | 12万円前後 |
語学学校 | 12万円前後 |
滞在費 | 8万円前後 |
交際費 | 3万円 |
海外旅行保険 | 2万円 |
合計 | 37万円程度 |
※この費用の中にはビザの申請費用や食費などを含む生活費は含まれていません。実際にはこの価格よりも上回る可能性が高いので、あくまでも参考価格としてご覧ください。
語学学校の費用
セントジュリアンに語学留学する場合、一番大切な費用となるのは学費です。もちろん金額は一概には言えず、個人によって留学時期や期間、勉強スタイル、学校のレベルなどで差があります。
セントジュリアンはマルタの中でも特に語学学校が集中している地区で、学校によって趣向や雰囲気も様々なので選び甲斐がありそうです。
平均としては年間約200万円~250万円程度の費用を計画しておくことが必要です。
期間 | 費用の目安 |
---|---|
1ヶ月 | 25~50万円前後 |
3ヶ月 | 50~90万円前後 |
6ヶ月 | 100~150万円前後 |
1年間 | 200~250万円前後 |
※この費用の目安には、航空券(往復)と語学学校の学費、滞在費、生活費が含まれていますが、その他の必要な費用は含まれていませんのでご注意ください。
セントジュリアン属するマルタは、ヨーロッパ諸国の中でも数少ない英語圏の国。そのため英語の語学学校も多く、留学生が多く集う場所です。留学生の国籍は実に様々で、ヨーロッパ諸国近郊からの学生が一番多いですが、他にもブラジル、ロシア、トルコ、コロンビア、リビア、スイス、日本、韓国などグローバルな環境です。英語が母語ではない学生の滞在率が高いので、皆お互い様ということで英語初心者でも気負うことなく生活できます。
また同国にあるマルタ大学は400年以上の歴史がある有名大学で、国際的にも認知度の高い大学です。マルタの土地柄も関係しているのか、白人や黒人、アラブ人、キリスト教、イスラム教など様々なバックグラウンドを持つ学生の多いキャンパスで、島国では珍しくリベラルな思想を打ち出しています。そのため、80カ国以上の国から優秀な学生が集まっています。いろんな人種の友人をつくることができますし、放課後のアクティビティも充実しており、楽しい時間を過ごせそうです。
滞在費用
セントジュリアン留学で学費の次に大きな出費となるのは、滞在費です。家賃は必ず出ていく固定費ですし、金額も大きいので節約しようがないようにも思えます。また海外では、滞在費は安全性の確保と比例する場合が多いので安ければ良いというわけでもなく、難しいところです。
とはいえ、滞在方法は幾つかの選択肢の中から選ぶことができ、自分の希望に合ったものを試せるというメリットもあります。方法によっては費用を抑えることも可能なので、滞在費用の節約も現実的です。
一般的にセントジュリアン留学の際、選択肢としては寮、ホームステイ、ルームシェアがあります。
寮の場合の費用
●セントジュリアンで寮生活をする場合の費用目安:1ヶ月平均5万~10万円前後、年間平均60万~120万円前後
セントジュリアン留学で寮生活を選択した場合、滞在費用は上記に記した金額を参考にしていただけます。金額に差があるのは、寮の築年数、利便性、立地、入寮率などによって違いがあるからです。大学に通う場合、大抵寮はキャンパス内にあり便利ですが、価格は高めになります。一方、静かな場所を求めて郊外の寮を選ぶなら、比較的リーズナブルな価格になりやすい傾向があります。
寮では相部屋が基本で、多国籍の同性と共同生活をすることになります。寮によっては寮費の中に、食事代が含まれているものと含まれていないものがあるので、事前に確認しておきましょう。セントジュリアンは語学学校も多いので寮の数は多いですが、そこまで安いわけではなく、しかもハイシーズン前にはほとんど予約で埋まってしまうので、事前の確認と時期の調整は必要になります。
寮の生活は本当に刺激的で楽しいものであり、留学の醍醐味ともいえるでしょう。色んな国籍の留学生と仲良くなることができますし、様々な生活スタイルや文化を目にするので、自分の見方や考え方にも良い影響があります。留学経験者のほとんどが寮生活をして良かったと回答しているほどです。自分の生活スタイルに合っており抵抗がないのであれば、ぜひ寮での生活を経験してみると良いでしょう。
ホームステイの場合の費用
●セントジュリアン留学でホームステイをする場合の費用目安:1ヶ月平均6万~12万円前後、年間平均72万~144万円前後
セントジュリアン留学でホームステイをする場合、費用の目安は寮生活の場合とさほど変化はありませんが、若干高い傾向があります。これは食事の費用やその他の生活必需品の費用が含まれていることが多く、総合的に見ればホームステイの方が費用を抑えられる場合もあります。
ホームステイは一般の家庭に入れてもらって生活するわけですから、学生同士の生活とはだいぶ雰囲気が異なり、自分の家のような安心感の中で生活できます。現地人ならではの生活スタイルを体験できますし、学生以外の人とのコミュニケーション能力も磨けるのでおすすめです。
セントジュリアンには語学学校などの教育機関が多いので、基本的に街の人たちは外国からの留学生の受け入れに慣れています。ホストファミリーを長く経験している家族も少なくなく、すぐに馴染むことができる環境です。きっと良い思い出になり、勉強以外にも多くのことを学べる機会になるはずです。
ルームシェアの場合の費用
●セントジュリアン留学でルームシェアをする場合の費用目安:1ヶ月平均7万~15万円前後、年間平均84万~180万円前後
セントジュリアン留学でルームシェアをしようと思った場合、費用はどこに住むかで大きく差が出ます。これは当然のことですが、学校から近い場所や中心地を選べば便利ですが費用は高くなり、郊外を選ぶと少し不便ですが平均価格はかなり下がります。
特に留学生が多いのは繁華街のパーチャビル付近。また海沿いの高級ホテルの近くにも外国人向けのマンションやアパートがあり、学生向けの貸家と賃貸アパートが多く点在しています。キャンパスが見える範囲という距離感最高の立地も少なくなく、大変便利です。
大学や学校から近ければ徒歩で通学できますし、交通費もかからず安心なのでおすすめの滞在方法です。
家探しやルームメイト探しは基本的にインターネットの募集サイトでもできますが、学校によってはプラス料金でサポートしてくれたり、留学プランの中に組み込まれている場合もあるので、事前に確認しましょう。もし自分で手配することに不安があるなら、地元に特化している留学エージェントに手伝ってもらうと良いかもしれません。
渡航費用
●セントジュリアン留学で必要な渡航費用の目安:平均12万円~17万円前後
実際にセントジュリアンに行くために必要な渡航費は、留学費用の中でも特に必要な物でしょう。渡航するための手段は飛行機が一般的ですが、決して多くの方がイメージしているほど高額なものではありません。時期や購入時期をよく考えれば、予算よりも低い金額で購入することは十分に可能です。世間が休暇の時は航空券も値上がりしますので、長期休暇後の時期を避けて購入したり、トランジットが長い乗継便は人気がないので安くなる傾向があります。とはいっても、日本からセントジュリアンには直行便がないので、航空券は乗継便しかありません。セントジュリアンに行く場合、まずは日本からマルタ国際空港へ向かい、そこからバスかタクシーでセントジュリアンに移動することになります。
日本からマルタ国際空港までの便は、マルタ航空、ターキッシュエアラインズ、全日空、エミレーツ航空、ルフトハンザドイツ航空などが就航しています。必要な所要時間は乗継の場所や回数にもよりますので違いがありますが、平均で15~20時間ほどになります。往復料金は約12万円~18万円が相場です。移動時間が長く、かなり体力も気力も使いますので、度々行き来できる距離ではないでしょう。
マルタ国際空港からセントジュリアンまでの路線バスは、シーズン中が2ユーロ(260円)、それ以外の期間は1.5ユーロ(195円)で利用可能です。所要時間は約30分~40分程度で
す。比較的本数は出ているので不便と感じることはありませんが、バスの時間はかなりルーズで予定通りにいかないこともあるので、スケジュールには余裕を見ておいた方が無難です。
もしもっと楽に移動したいなら、タクシーを使うこともできます。マルタ国際空港からセントジュリアン市街まで所要時間は約15分程度、バスの半分の速さで到着できます。料金は約20ユーロ程度(約3,600円)しますが、長い飛行時間の後にバス移動はしんどいという方にはお勧めです。
海外保険費用
●セントジュリアン留学で必要な海外保険費用の目安:平均年間20万円~30万円程度
海外に旅行する時や滞在する時に加入を勧められる海外保険。もちろん義務ではなく任意ですが、加入していれば急な事故やケガ、病気に遭遇した時に大変助かります。よく海外に行かれる方はご存じのことと思いますが、海外の場合、治療費や薬代が実費になることがほとんどですので、海外保険に入っておかなければ賄える金額ではないということも念頭に置いておくべきです。
特にマルタは車運転のマナーが悪いことで有名で、自動車事故に巻き込まれたり、接触事故にあう外国人も少なくありません。道の舗装が悪いためハンドルが取られたり、細い路地を猛スピードで走る自動車が多いことなどが要因のようです。留学生も例外ではありませんので、いざという時の備えは必要でしょう。
留学生が生活費用に充てる資金には限りがある場合が多く、その中で予算を立てますから、大きい額の出費となる海外保険まで賄えないと考える気持ちは十分理解できますが、異国の地でケガをしたり病気になった時、自分だけで事態に対処するのは大変難しいことです。自分の身を守る手段の一つとして、手続きしておくことをおすすめします。
ビザの申請費用
●セントジュリアン留学で必要なビザの申請費用:申請のみ
マルタ留学をする場合、3か月未満の場合はビザの手続きは必要ありません。マルタはヨーロッパに加盟しているため、日本のパスポートを所持している場合、90日間はビザを取得しなくて済むのです。ただ空港での手続きは必要ですので忘れないようにしましょう。
また留学や就労等で滞在期間が90日を超える場合には、入国してからマルタ国内で滞在許可を申請する必要があります。この手続きには揃えなければならない書類が多いので、事前にきちんと手配してから申請に向かいましょう。
短期入国ビザ
短期入国ビザはマルタ到着後、空港で以下の書類を提示すれば配布されます。日本での事前の申請は必要ありません。
- 3か月以上の有効期限があるパスポート
- 帰りの航空券
- 必要事項を記入した入国カード(機内で配られるもの)
Temporary Residence Permit(学生許可証)
3か月以上の滞在ならば、入国して70日程度が経過したら学生許可証の取得が必要になります。これは短期入国ビザの期限が切れる前に申請し、取得することが条件です。この許可証で留学コースの残り期間の間の滞在が許可されますので、絶対に忘れないようにしましょう。手続きの際に必要な書類は以下の通りです。
- 申請書
- 5センチ×5センチサイズの証明写真
- パスポート
- 入学許可証のコピー
- 滞在計画書(Plan of stay)…英文で記入、署名必須
- 財務計画書(Plan of Finance)…英文で記入、署名必須
- 本人の名義による英文の預金残高証明書、滞在費の支払いを証明できる英文の書類
- 現地での滞在地を示す証明書(原本)
- 帰りの航空券
ビザの申請に必要な書類や条件はその都度変更があり、申請に行ったのに書類に不備があり許可されなかった…なんてこともありえるので、事前にマルタ大使館のホームページで確認し申請しましょう。
生活費用
●セントジュリアン留学で必要な生活費用の目安:1ヶ月平均6万~12万円前後、年間平均72万〜144万円前後
留学生活で他に必要となる大きな経費は、毎日の生活費です。食費や消耗品、その他の必需品を購入する代金、交際費なども含まれることでしょう。この費用は特に個人差が大きく表れる分野でもあり、生活スタイルや元々の金銭感覚の違いが金額に表れます。
ヨーロッパの他の国と比べると、セントジュリアンは比較的リーズナブルな金額で留学生活が送れます。海沿いには高級ホテルやオシャレなレストラン、カフェなどあるため、滞在費がかさみそうな印象を持たれる方も多いようですが、それでもヨーロッパの他都市に比べれば滞在費は2/3以下のコストです。
ただセントジュリアンに留学する場合、特に注意しなければならないのが渡航する時期。実は季節によって費用が大きく異なるのです。セントジュリアンを含むマルタ、ヨーロッパはリゾート地であり夏がハイシーズンということから、この時期には観光客も留学生も倍以上の人数になるため、島は稼ぎ時。そのため夏の時期は、渡航費だけでなく語学学校の学費、滞在費などすべてが割高になります。全体的に費用を抑えたい方は、シーズン以外の時期を狙って留学する方が良いかもしれません。
多くの留学生は生活費を抑えるために、一番大きなウエイトを占める食費を削る工夫をしています。外食を少なくして自炊したり、安い食材を中心に購入し冷凍保存するなど、慎ましい努力を欠かしません。セントジュリアンは島国の中にあるため、ヨーロッパ圏の国からの輸入食品が多く、食品選びの段階で食費の差が出やすいのが特徴的です。どうしても輸入物は高いので、地元の特産物や現地人が作っているものを取り扱うお店に行くと費用を抑えることができるかもしれません。ヨーロッパでは主食のパンやパスタなどは比較的安いので、それらを食事の中心にすれば食費を安く抑えられるはずです。
セントジュリアン留学をサポートしてくれるおすすめのエージェント
イタリア南、地中海状に浮かぶ島国、マルタ島。この中にある美しい海辺のリゾート地セントジュリアンは、有名な観光地であるのと同時に、世界各国からの留学生が集まる学生街として知られています。セントジュリアンの公用語はマルタ語と英語のため、英語を学ぶ環境としてはとても良い条件がそろっているからです。そのため、早くセントジュリアン留学を実現したいと願っている学生の方も少なくないことでしょう。
とはいえ、留学準備というものは思っているよりも大変なものです。必要な提出書類を揃えたり、留学のための最新情報を集めたり、手続きに駆けずり回ったり、多くの時間と手間がかかります。留学と言う大きな目標のためですから無駄にはなりませんが、沢山の時間が必要なので、留学のために必要な他の準備がおろそかになってしまう可能性もあります。
そんな方のために準備を前面サポートしてくれるのが、留学エージェントです。抜け目なく着実に留学準備を進めるためには、その道のプロである留学エージェントにサポートしてもらうのが賢明です。留学エージェントはビザの手配や学校の手続きなど、留学に関する最新の情報を持っていますし、多くの留学生を見てきているので必要なアドバイスをしてくれます。
ではここから、セントジュリアン留学をサポートしてくれるおすすめの留学エージェントを詳しくご紹介していきます。
留学タイムズ
創立から20年以上の老舗留学会社、留学タイムズ。業界内でも取り扱いの国数や学校数はトップクラスで、約3万人以上の留学生をサポートしてきた実績を持ちます。留学タイムズが取り扱っている留学対応国は45カ国、5000校以上の語学学校や大学です。イギリスやアメリカなどの主要国はもちろん、ちょっとマイナーな国や地域も取り扱っており、セントジュリアンを含むマルタ島留学も対応しています。
留学タイムズは丁寧な対応や合理的な代行業務に定評があり、留学をより身近に感じてほしいという願いを基にサポートに当たっています。一人一人必要なサポート内容は異なりますので、それぞれの状況や目的、希望に合わせてカスタマイズな留学づくりを意識しています。
また、留学タイムズのカウンセラーは全員長期留学経験者で、語学が堪能なのはもちろん、海外生活の問題点や注意点についても良く知り、適切なアドバイスを行うことができます。そのため、留学前の不安も解消でき、しかもマンツーマン対応なので安心して相談できるメリットもあります。
もし、見積もりだけしてほしいという要望でも問題ありません。見積もりの中には、手続きに必要な費用の項目がわかりやすく記載されているので、実際に依頼した場合にかかる料金がすぐにわかり大変便利です。見積もりはウェブフォームでもできますし、電話でもできますので、まずは一度気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
ブリッジ留学サポートセンター
問い合わせの時点から帰国までのフルサポートに定評がある、ブリッジ留学サポートセンター。親身にサポートしてくれるという評判が人を呼び、利用者は年々増えていると言います。
特に良心的といわれているのは、本当に必要なサポートだけを行うという運営理念。個人の要望や目的に合わせて、余計な付加価値を付けずに、”オーダーメイド留学”を提供してくれるのです。ですから従来の留学エージェントのように、必要のないサポート内容をプランに盛り込み、多額の手数料を依頼者に払わせるというような運営は行っていません。留学生の立場に立った、現実的で親切なプランだけを紹介してくれるため、信頼できます。
ブリッジ留学サポートセンターが行っているサポート内容は多岐にわたりますが、語学学校の手続きだけではなく、航空券の手配や海外旅行傷害保険の手配、ポケットWi-Fiの申し込み、各国査証手続きなどトータルでサポートしています。
また、要望に基づいたホームステイ手配も人気の一つです。滞在先は沢山の時間を過ごす場所ですので、それぞれ要望や条件にはこだわりがあるという方も多いもの。Wi-Fi環境や立地条件、家族構成、食事の有無など、できる限り要望に適ったホームステイを手配するよう取り組んでくれます。現地での生活を充実させるためにも、日常生活のサポートに力を入れてくれるエージェントは大変助かります。
留学屋さん(I.S.留学センター)
留学屋さんを運営しているI.S.コンサルティングは、留学支援事業や就職支援事業、教育事業を行っており、夢の実現とキャリアに繋がる留学をサポートし、海外留学をもっと身近なものに感じていただきたいという創設者の願いがこめられた留学エージェント会社です。
「留学屋さん」のサービスは世界中の教育機関や現地企業、団体と提携しており、留学屋さん独自のオリジナルパッケージプログラムを提供しています。語学留学はもちろん、大学進学や中高生向けのプログラム、おけいこ留学、インターンシップまでそれぞれの希望に合ったプログラムを紹介してくれます。
また、留学屋さんでは帰国後の就職サポートも行っています。就職専門カウンセラーが、留学で培った能力を見極め、個人の希望に沿った企業をマッチングしてくれます。せっかく留学という貴重な経験をしたのですから、得たものを無駄にせず、将来のために活用してほしいという企業の理念がうかがえます。
セントジュリアン留学 まとめ
日本ではあまり知られてはいないイタリアの南、地中海中央にある小さな島国、マルタ共和国。温暖な気候に美しい海、治安のよいリゾート、質のよい語学学校、様々なアクティビティ、新鮮な海の幸など観光やリゾート地として注目されている国の一つです。その中でも特に栄えていて、多くの外国人が訪れるセントジュリアン。公用語が英語であるため、近年留学先としても人気が出てきました。
セントジュリアンはカジノや商業施設が多く繁華街のため、比較的必需品を揃えやすく、交通などのインフラもたくさんの人が住めるように整えられています。また、島国ならではの自然や穏やかな雰囲気の中で生活できる環境が、住みやすさの秘訣でもあり、年々日本人の留学生も増えつつあります。
セントジュリアンはコンパクトにまとまっている街ですが、語学学校の数は多く、大規模校から小規模校まで特色豊かなので、自分に合った学校を選ぶことができます。特にヨーロッパからの留学生が多く、アジア系は少ないですが、英語の習得には向いている地域と言えるでしょう。また、海に囲まれた立地を生かしたアクティビティが留学プランの中に含まれているものも多いので、チェックしてみると良いかもしれません。
セントジュリアンはリゾート地ですが決して大きい街ではないので、留学費用は比較的リーズナブルです。ですが、セントジュリアン留学だけに限ったことではありませんが、留学費用は予算に限りがあるものですから、事前にきちんとした計画を立てることが大切です。
まずは必要な費用を計算し、留学エージェントのサポートを得ながら最適なプランを立てましょう。正しい情報を基にきちんと計画を立てれば、セントジュリアン留学はより楽しく、充実した経験となるはずです。